Mizuki Blog

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【実体験】Uber eatsの配達員、報酬300円(通称スリコ)に激怒問題

近年では、本業に加えて副業で稼ぐことが珍しくなくなりました。

もはや1つの会社の収入だけに頼ることは危険であり、複数の収入源を持つべきという風潮が漂いつつあります。

 

そんな中、副業として人気なのが、Uber eatsに代表されるフードデリバリーです。

特にUber eatsは自由な働き方ができるため、大変人気です。

私も2020年の4月から不定期ではありますが、Uberの配達員をしています。

 

シフト等はなく、働く時間も終わる時間もその人次第です。

加えて、個人事業主扱いとなるため、会社などの組織に縛られることもありません。

一人で気軽に働けて、空いた時間を有効活用できる。

まさに副業ブーム時代にとっては、うってつけのギグワークです。

 

…ですが、つい最近からUber配達員界隈には、暗雲が立ち込めています。

それどころか、阿鼻叫喚の様相を呈しています。

 

それは、報酬額の変動が原因です。

 

 

 

〇何km走っても報酬額は300円!?

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Uber eatsの配達員は、1件配達するごとに数百円の報酬を得ています。

つい最近ネットニュースになっていましたね。

ウーバーイーツ配達員「コロナ収束で稼げない」。報酬300円の注文ばかり(週刊SPA!) - Yahoo!ニュース

 

以前であれば、配達先までの距離や天候に応じて報酬額が決まっていました。

具体的な報酬額設定の基準などは配達員に明かされておらず、AIによって決められているという事くらいしか分かりませんが。

 

…ですが、今年の11月に入り、異変が起きました。

それは、「どんなに長い距離を配達しても報酬額が一律で300円」という事態の発生です。

通称スリコ事変が起きる少し前に、我々配達員側には、「走行距離」と「報酬額」が予め提示されたうえで、飛んできた案件を受けるかどうか決められるようになりました。

ですので拒否権はあるものの、実質的にはそんなのやるわけねーだろという案件ばかりが急増してしまいました。

 

例えば、今年の3月頃までの報酬額は、今よりも高かったです。

3kmを超えれば、間違いなく500円は稼げていましたし、4kmを超えると600円近くは稼げていました。

それどころか2km台でも、400いくらかは稼げていました。

1km未満でも400円近く稼げていたことも普通でした。

 

なので以前であれば、「距離は遠いけど、その分稼げるからやるか」というモチベーションで、長距離案件をこなしていました。

それがいまや7kmを超える超長距離案件でも、報酬額は300いくらです。

スリコに毛が生えた程度で、7kmを走るのはかなり馬鹿げています。

Twitterで見た一番やばかったのが、配達距離12.7kmで333円です笑

 

〇現在のUberはあまりおススメしない(時給900円~1200円が限界)

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昔は日給ベースで1万円を稼ぐことが全然狙えました。

それどころかクエスト(一定件数を達成することによる追加報酬)を含めれば、2万円を1日で稼ぐことも可能でした。

 

が、現在はエリアや注文状況にもよりますが、1日に8時間を費やしても、せいぜい5000円から6000円を稼ぐことがやっとです。

4kmの案件だろうが、1kmの案件だろうが、報酬は等しく300円ですので取捨選択が必要となります。

効率よく稼ぐのであれば、なおのことです。

ただ、時給ベースで考えてもせいぜい900円~1200円が限界なのではないでしょうか。

つまり1時間当たり3件から4件の配達が限界だと思います。

それも、5km6kmなどのバカ遠い案件でないものが、途切れなく舞い込んでくればの話です。

2km3km程度の案件を流れるようにこなせてようやく時給1000円前後を狙えるのですが、その日の注文状況や天候や運に左右されますので、確実に達成可能とは言えません。

 

エリアにもよりますが、平日だと結構厳しい感じがします。

いずれにせよ、配達員側でどうこうできる問題ではなく、割に合わない長距離案件を徹底的にスルーしつつ、妥協できる案件を選び取っていくほかありません。

どうしても運任せの側面が強くなってしまいます。

昼や夜のピークタイムを除けば、まったくと言っていいほど注文の依頼が来ない日もざらにあります。

 

同じ8時間を費やすのであれば、間違いなく日雇い派遣のほうがいいです。

そっちのほうが確実に稼げますからね。

ただ、稼げる額を差し引いてでも、誰にも縛られずに自由に働きたいというのであれば話は別ですが…。

 

そういう事情もあり、Uberの配達員は他社のフードデリバリーサービスで働くことを選んでいる人が増加しています。

 

Uberの配達員はいかにしてスリコに対抗していくべきか

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配達員は、個人事業主という扱いです。

なので「最低賃金」という概念が存在しません。

労働基準法が適用されませんからね。

 

あくまで憶測ですが、Uberサイドとしては「嫌ならやるな」というスタンスでしょう。

そうでなければここまであからさまに報酬を減額するとは考えにくいです。

 

配達報酬が減額することによって、考えうる問題は結構あります。

 

①配達員の質の低下による更なるトラブル増加

②配達員不足による商品廃棄

③上記の問題によるユーザー(注文者)の満足度低下

 

 

 

①に関して言えば、そもそも他社フードデリバリーに配達員が流れていますし、Uberに残留している配達員はスリコにストレスを抱えているので、配達が雑になるのではないかという懸念が浮上しています。

 

②については、長距離にも関わらず、300円しか稼げないのでは割に合わないのでスルーされる案件が増え、一定時間が経過した商品は廃棄されてしまうという問題です。

個人的な意見としては、配達範囲を拡大させすぎだと思いますね…。

7kmとか8km走るくらいなら、2kmや3kmの案件を複数こなしたほうが稼げますから。

7kmや8kmも走るのであれば、800円や900円近くは貰いたいところです。

 

現在のUberの報酬額はダイナミックプライシングに基づいています。

なので時期を見て再び報酬額がupすることも考えられなくはないですが、シェアと認知を拡大した現在では、利益を回収するフェーズに入っていると予測できるので、まだしばらくは配達員の締め付けが続きそうです。

資本主義の残酷さが表れていますね…。

 

従って、Uberサイドに待遇の改善を求めて声を上げるというよりかは、

別のフードデリバリーサービスで働くか、或いは別の仕事でお金を稼いだほうがよさそうです。

Uberは好きなタイミングで再開できるので、報酬額が改善されたタイミングで戻ればいいですしね。

 

Uberの報酬額は12月が注目

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12月は報酬額が上がるのか、界隈では注視されています。

クリスマスや年末には、配達の需要が大きく伸びるからです。

また本格的な冬到来により、寒さをきらって配達を一時的に辞める副業配達員もちらほらいるはずです。

つまり需要と供給バランスが一時的に変化することが見通されているので、ダイナックプライシングにも好影響を及ぼすのではないか?というのが一般的な見解です。

 

もし繁忙期である12月に突入してもなお報酬額が一律で300円だった場合、いったいUberはどうなってしまうのか。。。

 

Uberスリコ事変に見る「新しい仕事に対する嗅覚」の重要性

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今回のUberスリコ事変を通じて、しみじみと思ったことがあります。

 

それは、「稼げる副業を取捨選択していく嗅覚」と「情報獲得」です。

当然ですが、副業とはお金を稼ぐ手段にすぎません。

ですのでお金を稼ぐことが難しくなった仕事にこだわり続ける必要はありません。

 

Uberにも同様のことが言えます。

1年前、2年前は自由に働けて、尚且つ結構稼げました。

それが今や報酬体系の変動により稼げなくなりました。

であれば、一時的に見切りをつけて、ほかの「手段(=仕事)」を探すべきだと思いました。

 

自分に合っていて、必要な分だけ稼げる仕事。

幸いにも現代には、様々な仕事があります。

ですが多くの仕事は自分から探していかなければなりません。

新しい仕事を嗅ぎつける嗅覚や情報センスが問われます。

そしてそうした能力を身につければ、スリコにしがみつくこともなくなります。

Uberも日本に上陸した当初は、知名度も低かったですし、新しい働き方として注目が集まっていました。

配達員を確保するフェーズにおいては、報酬も弾みました。

しかしすっかりおなじみとなった今では、そういったバラマキも意味をなさなくなるので、このまま渋い状態が続くのはほぼほぼ既定路線なのではないかと思っています。

 

改めて、自分の身は自分で守っていく気概が必要であると実感したスリコ事変でした。

 

〇気軽に働けるという事は、気軽に切り捨てられるということの裏返し

Uberのメリットは、自由に働けるという事というのは周知の事実だと思います。

なんせ雇用されていないですから。

ですが雇用されていない分、いとも簡単に仕事を与える側からエゲつないことをされてしまうということでもあります。

日本の労働者は法律によって厚く守られていますが、個人事業主の場合はそうもいきませんね…。

図らずも正社員のありがたみを実感したスリコ事変でもありました。

 

〇最後に

今回のスリコ事変で感じたこと、学んだことを最後にまとめます。

 

①正社員はありがたい

②常に新しい仕事を探すためのアンテナを張っておく

③稼げなくなったら早めに撤退

Uber本業はリスク大

⑤スリコは糞

 

 

 

以上です。

配達員の皆様は、スリコ事変についてどう思いますか?

良かったらコメントください。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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