【第二新卒】新卒で入った会社を辞めたいと思った時にすべきこと3ステップ!
私は新卒就活に失敗した人間である。
不完全燃焼の状態で、自分の気持ちに納得がいかないまま、就職難を恐れて妥協して(失礼な表現だ)今の会社に入社することを決めた。
しかし、やはりどうも自分の気持ちに嘘をつくことができないし、我慢ができなかった。
「自分が求めていた居場所はここではない」というモヤモヤを引きずっていた。
そんな経緯もあって、私はなんと新卒入社1週間後には転職サイトに登録していた。
転職エージェントとの面談も片っ端から受けまくった。
だったら最初からそんな会社入らずに、もう少し就活続けておけよとの指摘が飛んできそうだが、何も言い返せない。笑
私は就活を比較的早めに始めた方だと思うし、就活に捧げた時間の総量も決して少なくはなかった。
しかし私の実力不足か、はたまた努力の方向性が間違っていたのか、思うような結果を得ることが出来なかった。
ようやく内定を貰えたのが、大学四年の10月だった。
一般的に見れば、かなり遅い時期での内定である。
多くの会社で10/1に行われる内定式以降の内定獲得であった。
私自身その時期は常に焦っていたし、不安も大きかった。
就職留年をする金銭的余裕もない。
内定を頂いた会社は、私が志望する条件と一部重なっていたため、入社することを決めた。
「自分の希望は叶わなかったけど、仕事に全力で取り組めば面白くなるだろう。」
半分マジの気持ち、半分は自分を無理やり納得させるために言い聞かせていた。
しかし、自分の本当の気持ちにはそぐわないため、自分をごまかし続けることに限界が来る。
なんなら入社前(1~3月)の時点で「やっぱこの会社じゃないよな~。でも今更就活しても間に合わないだろうし・・・。」という不安や違和感があった。
あくまで私の意見であるが、違和感は大切にした方がいい。
論理的な思考の基に物事の是非を判断するのが一番正しいが、直感的な感覚も見逃してはいけないと今になって思う。
それは会社選びだってそうだ。
「なんとなく合わないな。本当はあの仕事がしたいな」という感覚をスルーしてしまうのもどうかと思う。
もちろんどんな会社も完ぺきではないし、全てが自分の思い通りな環境の会社など、どこにもないが。
前置きが長くなった。
そんなこんなで私は、新卒一か月目の時点で、会社を辞めたいと思っていたし転職活動をしていた。
そこから自分なりに得られた知見や、すべきアクションを述べていきたいと思う。
同じ境遇に居る読者の皆様にとって少しでも役に立てば、これ以上の幸いはない。
①辞めたい理由を整理する
まずはここから始めるべきだろう。
辞めたい理由をリストアップすることで、自分の置かれた状況を客観視できる。
また辞めたい理由がハッキリしていれば、次の会社を選ぶときに避けるべき事項も分かるからだ。
「今の会社の不満な点は〇〇だったから、次はそれがない会社にしよう」といった具合だ。
仕事に対する自分の価値観をはっきりさせることだってできる。
例えば私の場合は、以下のような理由が挙げられる。
■私が転職を志望するに至った理由
・本当にやりたい仕事を我慢したくないから
・(上に付随して)転職して自分のやりたいことを叶えられる環境に身を移したいから
・今の会社ではキャリアアップが望めないから
・スキルを得られるような仕事ができるまで数年かかるから。(その時間がもったいない)
・異業種転職は若いうちの方が良いから
私の場合は、人間関係に関する不満はなかった。
しかし自分のやりたい仕事にやっぱり挑戦したいという気持ちがドンドン膨れ上がっていったし、今後のキャリアを考えてみても、今の会社に居るビジョンが描けなかったので、悶々とした気持ちを抱えつつ転職活動をしている。(世間的には「甘え」と言われるだろうが)
閑話休題。
…さて、辞めたい理由を書き並べることはできただろうか。
ここでもうひとつ重要なポイントがある。
それは、自分が挙げた理由(=不満な点)が「今の会社で改善できるかどうか」「自分のアクション次第で達成できるかどうか」である。
(詳細は後述に譲るが、転職の際の面接に重要となるからだ。)
例えば「自分には向いていない(気がする)」という理由であれば、努力次第で改善や工夫を重ねていけば、慣れてくるのかもしれないし、時間を追うごとに技術が向上していくのかもしれない。
自分の力では解決できない不満な点が複数あるかどうかが、転職すべきか否かの判断基準になるだろう。
もし自分ではどうしようもない問題点が複数あった場合、その会社に居続ける限り、それらの問題点をずっと我慢し続けることになる。
果たしてそれが自分にとって許容できる範囲なのか否かを見定める必要がある。
②今の会社に居るメリット・デメリットを考える
自分の力ではどうしようもない不満点は、ずっとそのまま存在し続ける。
ホメオスタシス、つまり現在ある環境を維持しようとする動力は、我々の社会にも作用している。(と私は考える)
従って、基本的には自分一人の力ではどうしようもないのが現実だ。
しかしそれらをやり過ごしてでも、何かしら複数のメリットが得られるのなら話は別だろう。
物事を判断する基準は人によって様々だが、その中でも「損得勘定」はやはり重要な指標となりえる。
メリットとデメリットをリストアップし、天秤にかけてみることも、転職をすべきかどうかの判断基準となるだろう。
例えば以下のようなメリットを想定してみよう。
■ある会社で働くメリット
・仕事はキツイが、営業力は身につく
・激務だが、幅広い業務に携わることができる
・将来の目標の実現のための、ステップアップとなり得るようなスキルが身につく
などなど…。
ちなみに私の場合は、汎用性のあるスキルが身につくような会社でもないし、ニッチな産業なので転職にも活かしづらいと判断した。
それに私が志望している業界は、今の会社とは違う業界職種なので、だとしたら少しでも若いうちに転職をした方が良いだろうと判断した。
大幅なジョブチェンジは若いうちにしかできないのだ。
詳しくはコチラを読んでみてください。
新卒二ヶ月目にして転職活動を行っている私が「異業種転職」について考えてみる - ビジネス思考の解剖
話を戻そう。
今の会社に居るメリットを整理し、そのメリットが自分の将来に利益をもたらすと判断したのなら留まった方が得策であろう。
なにせ日本は職歴が命の国だし、基本的には複数回の転職はあまり好まれない傾向にあるからだ。
しかし転職したい理由が明確であり、尚且つ転職の方が自分にとって有益であると判断したのならば、逆に転職しない理由がない。
③転職したい業界の志望理由を考える
さて、辞めたい理由と今の会社に居るメリット・デメリットは整理されただろうか。
ちなみになぜこの作業が必要であるかというと、「職務経歴書の作成」に必要であり、また面接での受け答えでも必ず聞かれるからだ。
頻出の質問を下記に並べてみる。
■新卒早期離職者・第二新卒者が転職でよく聞かれる質問
・なぜ転職しようと思ったのですか?
・前の会社を辞めた理由は何ですか?
・前の会社であなたの不満を解決するために、できる限りの努力はしましたか?
どうだろう。
私が①と②で挙げた作業を終えていれば、これらの質問に関しても、自分なりの理由でしっかりと答えられるはずだ。
もちろん私も①と②の作業は徹底している。
そうでないと面接で上手く受け答えができないからだ。
…とはいえ、職歴が短すぎるので書類選考で弾かれることの方が圧倒的に多い。
世の中は「信用」がとにかく重要視される。
職歴の短い人間は、残念ながら信用されがたいのが現実だ。
だからこそ、数少ない面接のチャンスをみすみす逃してはいけない。
※私は書類選考がことごとく通らない
従って①と②を徹底したうえで、新たに③で示した「転職したい業界の志望理由」も明確にしておく必要がある。
自分の気持ちがハッキリと整理されていれば、転職活動も納得のいくものとなるだろうし、モチベーションも上がるし、後悔する確率を下げることが出来る。
尚且つ、面接での返答に困ることもないはずだ。
…言語化さえしておけば、自分の気持ちや経緯、置かれている現状を相手に過不足なく適切に伝えることが出来る。
いわんや面接はコミュニケーションの場でもあるので、分かりやすく相手に伝えることができなければ、望むような結果は得られないのだ。
なのでノートに書き留めておくことは、怠ってはいけない作業である。
■最後に
私含め21卒の就活は不本意な形で幕を閉じてしまった人も多いはずだ。
偉いじじいの価値観でこの社会は回っているし、抗うことのできない大きな力でもある。
だから短期離職に関して、問題視されることは避けられない。
世間の常識(=じじいの価値観)で社会は動いているからだ。
…しかしだからと言って、自分の気持ちに嘘をつく必要はないと私は思うし、周囲や転職エージェントからは冷たい言葉を投げかけられることもあるが、自分が正しいと思った道を行くほかない。
自分の人生は自分のものでしかない。
そして自分の信念を貫くための支えとなるのが、「言語化された理由や思考」である。
ここが明確であればあるほど、自分の行動や判断に迷いがなくなる。
転職するにせよしないにせよ、自分の人生を充実させることが第一目的だ。
その道中に我々は居るということを決して忘れてはいけない。
やっていきましょう。
私こそ頑張らないといけませんね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!