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【第二新卒】なぜ新卒の早期離職者は転職エージェントに冷たく扱われるのか!?その理由はある一つのビジネスモデルにあった

私は新卒で入社して、わずか一週間後には転職サイトに登録していたし、転職エージェントと面談していた。

「だったら最初からそんな会社入るなよ」との指摘が飛んできそうだが、まさにその通り。

私の認識や見通しが甘かったとしか言いようがない。

私は馬鹿なのだ。

詳しくはコチラを読んでいただければわかると思います。

新卒二ヶ月目のワイが転職活動をしている理由とその現状www - 思考の解剖

 

さて、本日は「新卒の早期離職者」の転職について掘り下げて考えていきたい。

テーマは、「なぜ新卒の早期離職者は、転職エージェントに冷遇されるのか?」である。

そしてその改善策というか、次なるアクションを考えていきたい。

 

…なぜも何も、常識のないヤツだからだと言われればそれまでなのだが。

原因と構造を明確にしておけば、今後の転職に役立つので、しっかりと分析しておく。

 

本題に戻す。

 

私自身たくさんのエージェントと面談をした。

そこで感じたのが「あんま真剣に相手にされてねぇな~」ということ。

私と同じような立場に居る方々も、似たような体験をされているようだ。(Twitterで観測する限り)

さて、まずは図を使って、ビジネス構造を見てみよう。

 

〇人材紹介企業における「お客様」は誰?

私は「転職市場で価値がない」ため、転職エージェントからも冷たく扱われる傾向にある。

 

人材紹介業のビジネスモデルを見てみよう。

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人材紹介企業にとっての収益源は、企業から貰う成功報酬である。

 

人材を確保したいというニーズのある企業が、人材紹介者に依頼して、採用の募集や仲介を行う。

そして実際に求職者と企業がマッチングした場合に、成功報酬という形で人材紹介企業に収益が生まれる。

つまり人材紹介企業におけるお客様は、「採用の仲介を依頼する企業」なのだ。

なぜならお金を払っているから。ごく当然のことだ。

従って、ビジネスの構造上、どうしても採用企業が第一優先となる。

 

転職エージェントは、企業が求める人材の条件などをヒアリングする。

(※対企業と対求職者で仕事が2分されている会社が一般的だそうだ。)

そしてそれに沿った人材をエージェントは企業に紹介する。

 

ここで、だ。

「企業が求める人材」というのがポイントである。

転職市場とは、基本的に「即戦力採用」である。

自分の会社に欠けていると思われる戦力を補うために行うのが、中途採用だ。

逆に言えば、「スキル」や「実績」がなければ、転職市場における需要が低いのが現実だ。

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野球が分かりやすい例だろうか。

打率や打点、本塁打数が高いバッターや、防御率が低く、失点数が低い投手は各球団から引っ張りだことなる。

それと本質は同じだ。

 

近年では「第二新卒既卒三年以内)」という概念も広まりつつある。

一通りのビジネスマナーが身についていて、尚且つ職務経験もある。

それでいて年齢的な若さもあり、業界に染まっていないから、一から教育しやすいとの評価もある。

新卒採用にコストはかけたくないが、若い人材が欲しいといったニーズにマッチしているのが、第二新卒の社会人なのだ。

 

一方で新卒の早期離職者の場合は、定義としては第二新卒に該当するが、職歴があまりに短いと、やはり厳しい目を向けられる。

 

第二新卒とは、職歴1~2年の社会人のことだ」とおっしゃる転職エージェントも居た。

 

 

スキルはもちろんないし、やはり「信用」が欠けてしまっている。

「すぐ辞めるヤツは、またすぐ辞めそうだから雇いたくない」と思われる傾向にあるのが社会的な通念だ。

人事にとっても、採用をした人がすぐ辞めた場合、彼に責任がのしかかるので、下手にリスクは取れない。

従って、新卒早期離職者を採用を躊躇する企業も多い。

 

世の中は「常識」や「信用」に則って動いているので、致し方がない。

 

そういうわけで、企業が欲しがらない(と仮定した場合)のなら、わざわざ転職エージェントも求人を紹介しようとしないのだ。

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ビジネスは、価値のある人が強い。

利益を生み出せる仕事ができる人が偉い。

そうでない人は、相手にされないか、買い叩かれてしまうのが資本主義の原理原則。

 

私もよく「今の会社で最低一年は頑張ってみてはどうですか…?スキル身につきますし、紹介できる求人も増えますよ。」と言われているが、単に転職市場において価値がないから話を濁されているだけなのだろう。

(※私の場合は異業種転職をしたいので、転職のためだけに職歴を積むのがすごい無駄なのだが・・・。)

 

〇20代の転職で上手くいく人とは?

第二新卒及び20代に特化した転職サービスであっても、やはり採用する企業のニーズに主眼が置かれている。

例えば、20代向けの転職サービスに以下のようなものがある。

 

・キャリトレ

・AMBI

・Liiga

 

いずれも、20代の「ハイクラス層・高学歴層」に特化した転職サービスだ。

そうした存在は転職市場でも価値が高いし、採用する企業にもニーズが高いので、ビジネスとして成り立つのだろう。

ビジネスとは、価値の交換でもあるので、お金を払うことによって有能な人材を得るということはごく普通の行為だ。

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…とまぁ再三になるが、私のような新卒早期離職で転職を目論んでいる人間は、需要がないので、転職エージェントにとっても構っている暇はないのだろう。

 

〇「ブラック企業に入ったお前の責任だ!」

ここで一つの疑問が浮かび上がる。

新卒でブラック企業に入ってしまった場合のリカバリーが難しくないか?

 

転職市場における価値を獲得するためには、信用獲得のために職歴を積み重ねたり、スキルや経験を得る必要がある。

 

残念ながら、面接でウソをつく会社は多く存在する。

実際に入社してみたら、面接のときと話が違う!というケースが横行している。

 

そうなるともう、ミスマッチの回避のしようがない。

「騙された!」と思っても、その企業を選んだ人間に責任が生じるし、そこから抜け出すためには職歴が必要とされる。

つまりある程度の期間を費やして、耐え忍ばなければならないのだ。

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そもそも世の中に会社は数百万あるわけだし、もちろん合う合わないの相性もあるので、何回か試してみないとそれが分からないはずである。

しかしこの国のオッサンは短期離職アレルギーなんで、そういうわけにもいかないのが現実。

 

新卒早期離職者は、とにかく立場が弱い。

新卒ガチャで失敗したら数年我慢。

 

ウソつかれてミスマッチになったとしても我慢。

 

スキルと職歴を得てから再挑戦してくださいね、というわけだ。

人生ゲームで「三回休み」を食らっているような感覚。(そこまで軽ければまだマシだが)

〇職歴を重視しない企業もきっとあるはず

とはいえ、職歴を重視しない企業もあるはずだ。

若い人材が欲しかったり、とにかく人手不足で困っている会社など。

新卒就活は、知名度の高い企業に応募が殺到する。

人間の選択肢は、自分の知っている物事の範囲内に依存するからだ。

 

知名度はないが、求職者の条件に適した中小企業も多く存在しているのではないだろうか。

日本には数え切れぬほどの会社がある。

英語が話せるなら海外の企業だって良い。

 

新卒早期離職者と企業のニーズが一致すれば、両者にとってwinwinだ。

 

新卒早期離職者の「今の会社を早く辞めたい!次は納得のできる会社に行きたい!」というニーズは残念ながら、未だ解消されていない。

そもそも現存する人材マッチングサービスは、「職歴やスキルを優先する企業」を、顧客としているからだ。

つまり求職者側の要望や都合が、彼らを受け入れる企業と一致していない。

 

若手の転職ニーズが高まっている一方で、採用のニーズは伸びていない。

ここに明らかに歪みがある。

企業側にさえニーズがあるのなら、この問題を解決できそうである。

いわんや企業側にどれだけ需要があるかは分からないが。

 

■最後に

新卒で就活失敗した人は少なくないはずだ。

かくいう私も大失敗である。

しかしそこから態勢を整えなおすには、時間がかかるのが社会の構造である。

やはり日本は、新卒就活の一発勝負だ。

ここの比重が本当にデカい。

 

理不尽な社会だ…と思いつつも、需要がなく採用されないのなら嘆いていても仕方がない。

「若さ」を評価してくれる会社を見つけるか、今の会社で我慢するか。

私は前者を選ぶ(笑)

今の会社に居るメリットがないからだ。

 

新卒早期離職者に対する転職エージェントの説教は、社会通念上正しい。

社会は世間的な常識に基づいて形成されている。

恐らく私も今後厳しい状況に晒されるだろう。

 

しかし転職エージェントもまたポジショントークである。

自分たちの立場即ち、企業に紹介できる求人数が多いかどうかで求職者を見ている。

だから気にしすぎる必要もないとは思うが。

 

やれることをやっていくしかありませんね。

私も転職活動頑張ります。

(※新卒就活で失敗した自分が憎い・・・。)

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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