20代という若さで、年商130億円の会社を築き上げた三崎優太氏。
一躍、時の人となり「青汁王子」として注目を浴び、メディアに引っ張りだことなった。
本記事では、三崎優太氏がビジネスで成功した要素を分析していきたいと思う。
- 〇アフィリエイト業界でビジネスをスタート
- 〇アフィリエイトの特徴
- 〇アフィリエイト事業をきっかけに起業 美容通販事業へ
- 〇青汁×アフィリエイトで大躍進
- 〇伸びるビジネスの見極め方
- 〇青汁王子がビジネスで意識しているあるたった1つのこと
- 〇最後に
〇アフィリエイト業界でビジネスをスタート
彼は、少々変わった経歴の持ち主である。彼は18歳の頃に、書店でアフィリエイトの本を手に取ったことをきっかけに、アフィリエイト事業に着手。
ゲームやパチスロ攻略のサイトを立ち上げ、成功。
当時18歳という若さにして、月収はなんと400万円に達していたという。
三崎氏がアフィリエイトを手掛けていた時代は、今ほど競合も多くなかった。
彼のビジネス手腕と、時代を見抜く力もあり、初月には10万円の売り上げ。
2ヶ月目には、30万円を稼いだという。
三崎氏のアフィリエイト成功のカギを握ったのは、「ケタ違いに儲かるアフィリエイト術」という書籍だ。
いくつかの取材や、Youtubeチャンネルにて、この本がアフィリエイト成功のきっかけだったと語っている。
競合が激しくなった現在では、アフィリエイトは稼げないと思われがちだ。
しかしそれは大きな誤解である。
アフィリエイト市場は、年を追うごとに規模を拡大している。
広告を出す企業は、昔はTVや新聞・ラジオに出稿していた。
しかし今では、ネットに広告を出す企業の方が増えている。
なぜならTVに代表される旧来のメディアの影響力が落ちているからだ。
今後は更に、ネットに莫大なお金が流れていくことになるだろう。
つまりアフィリエイトは、まだまだ大金を稼げるチャンスがそこら中に眠っている。
しかもアフィリエイトに失敗する原因は、1つしかない。
正しい知識を知らずに、なんとなくやっても成功はしない。
逆に言えば、確立されたノウハウに従えば、成功する確率は高いし、やればやるだけ成果も伸びる。
〇アフィリエイトの特徴
アフィリエイトビジネスは、大きな資本を必要としない。
PC一台で始める事の出来るビジネスである。
自分のサイトで商品を紹介したり、広告をクリックしてもらう事で収益を稼ぐビジネス。
三崎氏は、このアフィリエイト事業をきっかけにマーケティングセンスを培った。
起業とは即ち商品やサービスを販売する事である。
当然の事ながら、消費者に自社の商品を購入してもらうためには、周知してもらう必要がある。
そしてそのためには、「集客」が前提となる。
どんなビジネスにおいても、集客は最も重要だ。
アフィリエイトビジネスの場合も同じ。
「いかにして自社のサイトに注目してもらうか?」
「いかにして興味のある見出しをつけるか?」
三崎氏は、集客にこだわりぬいた結果、月収400万という驚異的な売り上げを記録したのだろう。
三崎氏のように、アフィリエイトや広告収入で稼ぎたいと思っている方も多いはずだ。以下の記事で、ブログでのお金の稼ぎ方について詳しく解説した。
ぜひ目を通しておこう。
ブログで広告収入を稼ぎたいのなら、まずはアフィリエイトで商品を売ることから挑戦してみよう。
〇アフィリエイト事業をきっかけに起業 美容通販事業へ
アフィリエイトで月収数百万円を得た事を父親に報告。その後、父親の紹介で税理士に会い、起業を勧められる。三崎氏はこれをきっかけに(株)メディアハーツを設立。
三崎氏は単にトレードに没頭したのではない。新事業のリサーチを試みたのである。そして、売買対象企業の業績分析を重ねていくうちに、収益性が高く参入障壁の低い事業として、健康食品の開発・販売に目をつけた。
三崎氏は、起業をする上で、「どの業界に参入すべきか?」「どの業界なら勝ち目があるか?」を徹底的に調べ上げたという。
三崎氏は、株式投資やFXの経験を持つ事から、市場をリサーチする習慣があった。
そしてあらゆる業界の収益構造や市場規模などを調べていく中で、健康食品の開発に目をつけたという。
理由は以下の二つ。
①収益性が高い
②参入障壁が低い
また、彼が美容通販事業に参入した2014年は、スマホの普及に伴い、web上においてあらゆるサービスが登場した時代である。
そんな時代背景も考慮して、スマホを使う若者をターゲティングし、ネットで通販事業を開始している。
つまり、参入する業界を決める上でやはり、将来性が期待できるか?今伸びている業界であるかどうかを決算報告書や、書籍などを読んでリサーチする事が重要となる。
市場の拡大が期待できない業界に参入しても、大きな収益は期待できないからだ。
三崎氏は過去のインタビューで、飛躍的に業績を伸ばす事ができた勝因について、以下のように語っている。
マーケティング調査とデータ分析に基づいて、売れると思う領域に集中的に資本投下を行なった結果です。
どの層をターゲットとするか?見込み客をどのセグメントにするか?を分析している。実際の販売を通じたデータ収集はまさに、生の声であり、消費者の気持ちを把握する事ができたのだろう。従って、机上でペルソナについてあれこれ考えているだけでは不十分である。
〇青汁×アフィリエイトで大躍進
三崎氏が手掛けた青汁は、(株)メディアハーツの主力商品となった。
(旧メディアハーツ)ファビウスの江田氏は、以下のように語っている。
「青汁王子」が有名になる前から「すっきりフルーツ青汁」は売れていました。「昔ながらの青汁が若い女性には売れていない」という点に着目し、「青汁を甘くして飲みやすくすれば、若い女性にもウケるのでは」というマーケティング力と、通販事業を始める前から培っていたネット広告の活用が勝因だったと思います。
青汁=お年寄り向けというパブリックイメージは確かに存在していたように思える。
しかし、青汁は健康や美容にとって良い効果が見込める飲み物でもある。
美容に関心の高い女性に訴求する事が出来る商品を開発すれば、ヒットするのではないかとう発想が三崎氏にはあった。
「苦くておいしくない」と思われていたものから、「美味しくて飲みやすい」「美容に関心のある女性が飲むもの」というイメージチェンジを生み出したのは、彼の1つの功績である。
また、三崎氏は元々美容や健康に高い関心があったという。
自分の強み(=興味)を活かすため、青汁開発を始めた。
やはり自分の好きなもの、興味のあるものは、その製品に関する知識もあるし自然とリサーチする気概も湧くのだろう。
〇伸びるビジネスの見極め方
青汁王子こと三崎優太氏のビジネスの成功要因は、以下のポイントであると分析する。
この章では、③に注目して「伸びる業界」「儲かるビジネス」の見極め方を紹介しようと思う。
大きく分けて2つの方法がある。
・四季報を読む
・投資家向け資料(IR資料)を読む
四季報を読めば、上場企業のビジネスモデルや収益構造が分かる。
投資家向け資料は、上場企業が「投資家向けにビジネスモデルをクリアに説明したもの」だ。
サービス内容やサービス区分(業種)だけなく、サービス毎の単価や事業KPIの詳細も分かる
どういう構造で儲かっているのか?なぜ今後も成長するのか?
投資家向け資料には、ビジネスの勝算が詰まっているので、要チェックだ。
〇青汁王子がビジネスで意識しているあるたった1つのこと
三崎氏の最新の著書、「時を稼ぐ男」が書店で売り切れ続出している。
なんと既に7万部を突破。
その著書の中では、彼がビジネスで成功するに至った数多くの原則が紹介されている。
その内の1つを抜粋して紹介しよう。
それは、競合優位性である。
三崎氏は、ビジネスにおいて競合優位性を、非常に強く意識している。
同業他社より優れている点をいかにして生み出すか?
あるいはいかにして、他社から模倣されない強みやオリジナリティを生み出すか?
単純なようでいて、非常に奥が深いのが、競合優位性の創出であろう。
三崎氏の青汁事業であれば、従来の青汁の「苦い、おいしくない、年寄りが飲むもの」といったイメージから「フルーツ味」「芸能人を起用してオシャレな飲み物に魅せた」といった独自性の創出である。
他者や他人がやっていることをいくらマネしたところで、その商品が選ばれることはない。
従って、周囲がやらないこと、誰も未だやってないことをやる、というのがシンプルな成功原則である。
また三崎氏は、いわゆるD2C事業の先駆け的存在でもある。
ネット広告で集客をし、自社のECサイトで商品を直接販売するというビジネスモデル。
青汁王子が2014年に美容通販を開始したとき、青汁をはじめとした商品は、TVのCMやチラシなど、オフラインでの広告が主流だった。
後発組が従来の広告に参入しても埋もれてしまう。
そう考えた三崎氏は、当時ほとんどなかった「美容通販の広告をネットに展開する」という手法を取り、それが見事に当たった。
彼いわく、「青汁が当たったというよりも、マーケティングが当たった」という。
現在はD2C市場は、競争過多であり、後発組には厳しい環境となっている。
従って、新しいビジネス領域や産業に目を向けて、そこでの陣取り合戦に参加した方が、戦いやすいのかもしれない。
例えば現在だと、NFTなどのブロックチェーン領域や、メタバースなどの仮想空間領域などの、WEB3.0である。
堀江貴文、藤田晋、三木谷浩史、家入一真、熊谷正寿(順不同)などなど、インターネット黎明期に、インターネット分野で起業して、成功を収めた者が一定数存在する。
未成熟な市場においては、大手企業も手探り状態なので、資本力や人員などが相対的に劣るベンチャー企業であっても、十分に太刀打ちできる。
むしろ持たざる者ほど、未知の領域、怪しげな領域、まだ誰もよくわかっていない領域に突っ込んでいくべきだろう。
時流を見極めた上で、どういう事業を手掛けていくべきか、見極めていく必要がある。
〇最後に
まとめ
①どの業界に参入すべきかをリサーチ
②収益性が高いか?
③参入障壁が比較的低いか?
④今伸びている業界か?
⑤周辺業界との親和性はあるか?
⑥自分が好きor興味のある商材か?
以上が三崎氏から学ぶ、ビジネスを始める上で、考慮すべき項目である。
最後まで読んでいただきありがとうございました。