誰しも1度は「大金を稼ぎたい!」という欲望を抱くことだろう。
これは当然のことである。
金があれば大抵の欲望を満たすことができるからだ。
大金を稼ぐ手段として、まず思い浮かぶのが「起業」であろう。
会社員だけでの稼ぎでは、やはり限界が見えてしまう。
一方、自分で事業を興せば、収入は青天井となる可能性を秘めている。
当然、誰もが成功を収めることができるわけではないのだが。
さて。
起業をするにあたっては、あらゆる事業を想定することができる。
・どの業界に参入するか
・どの商品を誰に向けて売るか
・モノを売るのか、サービスを提供するのか
・価格帯はどうするのか
・実店舗を構えるか、ネットで商品を売るか
・どのように認知度を高めるか
・競合優位性をどう生み出すか
・資金の調達はどうするか
…考えることは無限にあると言っていいだろう。
そこで今回は考える対象の範囲を、ぐっと絞ってみる。
弊ブログは20代に向けたコンテンツを発信することを心がけているので、
「元手となる軍資金が少なく、事業アイデアも乏しい20代」が起業をするとしたら、どのような事業を手掛けていくべきかについて考えてみようと思う。
1.コンテンツ発信
元手となる種銭がなくて、明確な事業アイデアも定まっていない場合、
まず筆頭に上がるのが、コンテンツビジネスだろう。
と思ったかもしれない。
が、それは諦める理由にはならない。
まず参入することを決めてから、ジャンルを選べばいいだけの話だ。
ネットビジネスは、先行者利益が結構大きい。
とはいえ、まだまだ手を出す余地は残されている。
発信ジャンルを選ぶなら、この2つだろう。
1.新しい産業、新しいワード、未知の領域
2.自分がめちゃくちゃ詳しいジャンル
新しい産業やジャンル、未知なるワードは、コンテンツ発信というビジネスにおいて、数少ない参入余地である。
現在だとメタバースやNFT、web3といったところだろうか。
また、自分が異常に好きなジャンルも好ましい。
その人にしか出せない偏愛っぷりというか、にじみ出る個性が人を惹きつける。
マツコの知らない世界に出ている一般人は、放送後に話題になったり有名になることも少なくないのが、それを証明している。
それでは、実際にコンテンツビジネスでお金を稼ぐ方法を挙げてみる。
一つずつ解説していく。
まず1と3について。
アクセス数が集まるコンテンツには、広告枠としての価値が生まれる。
広告を出す側にとっては、できる限り多くの人の目に触れてほしいし、更に言うならば、宣伝する商品を買ってくれそうな層に見てもらいたいと思うだろう。
なので、コンテンツ発信を通じて広告収益を稼ぎたい場合は、
「アクセス数」と「専門分野」の2つが必要となる。
専門分野が固まっていれば、企業側としても広告案件のオファーを出しやすくなる。
例えば不動産情報に特化したブログやYoutubeを運営していたとする。
そのメディアには自ずと、「不動産に興味があるor購入を検討している層」が集まる。
不動産業を営む事業者が、どこかに広告を出稿したいと考えた場合、そのメディアに広告が出される可能性が高まるだろう。
美容系であれば、化粧品会社の案件が集まりやすくなるし、家電系であれば、メーカーからの案件が集まりやすくなる。
マネタイズをしやすくするためには、何かのジャンルに特化することが基本となる。
次に2のアフィリエイトについて。
アフィリエイトの場合は、コンテンツを通じて他社商品を売ることになる。
もちろんただ商品のリンクを記事に貼るだけでは、ほとんど売れない。
アフィリエイトで商品を売るには、まずユーザーの悩みや欲望を満たすコンテンツを作成することが必須となる。
例えば私の場合は、「転職することで年収を上げたい。でもどう動くべきかが分からない。」という潜在的ニーズを解決する記事を投稿した。
その記事の要約をすると、「一部の大企業を除けば、日本企業の給与は頭打ち。外資系企業に転職して、外国の給与テーブルに乗っかるか、大きく伸びている業界に転職しよう。」と書いた。
外資系IT企業は、厳しい一面もあるが、給与パッケージも大きいので、英語を勉強して転職することをおススメした。
日本人の多くが抱いている英語への嫌悪感をできるだけやわらげ、学習するためのマインドもお伝えしたところ、記事内で紹介した英語の参考書がみるみる売れていった。
アフィリエイト記事を作成するうえで心がけるべきことは、以下の3つ。
1.読者のニーズや悩みを把握
2.それを満たすコンテンツをできる限り詳しく作る
3.読者のニーズや悩みを解決するうえで最適な商品を提案する。
詳しく書こうと思うと、文字数がドエライことになってしまうので、詳細は省くが、この3つは必ず押さえておくべき要点だ。
そしてこの3つはあらゆるビジネスに通用する本質である。
よく言われるのが、「ヒトは痛み止めにお金を払う。」ということ。
もちろん痛み止めというのは比喩表現で、痛み=悩みや苦しみを解決する手段としての商品にこそ、ヒトはお金を払うというのだ。
こうした視点を持って仕事に取り組むことは、営業活動や自営業など、あらゆる仕事に応用ができる。
ちなみに青汁王子こと三崎優太氏も、まずはアフィリエイトから自分のビジネスを始めることを勧めている。
若くして莫大な富を築いた青汁王子だが、彼自身もアフィリエイトでまず成功した。
その後に、D2Cビジネスの先駆け的な存在となり、年商100億を超える会社までに成長させた。
彼曰くアフィリエイトで培った経験が、インターネットにおけるマーケティングや商品販売に大きく役立ったという。
知識、経験、元手など、あらゆるビジネスの土台つくりとなるのがアフィリエイトだ。
まずはここから始めてみることで、学べることも多い。
青汁王子が年商300億円を超える会社のオーナーにまで上り詰めた仕事術やマインドセットが、新刊の「時を稼ぐ男」」でめちゃくちゃ学べるので、ぜひこちらも必見だ。
そして最後に4と5と6である。
コンサルやイベント登壇、自社ブランドの商品販売は、知名度を得た後に行うマネタイズ方法である。
例えば、ブログやYoutubeで得たノウハウや経験を、欲しがる企業は多い。
Youtuberのラファエル氏は、企業のコンサルなども請け負っている。
そして、知名度がある人物は、集客もできる。
その人の話にお金を払ってでも聞きたいという人が大勢いれば、セミナーやイベントに登壇することによって、講演料を稼ぐことも可能だ。
また現在主流となっているのが、有名Youtuberのアパレルブランド立ち上げだ。
ヒカルや朝倉未来のアパレルブランドの洋服がバカ売れしている。
彼らの視聴者層でいて、尚且つコアなファンは彼らから商品を買いたがる。
尚且つ、自分のメディアも持っているので、広告宣伝費もかからない。
知名度を得た先には、様々なビジネス展開の可能性を秘めている。
2.教える仕事
いわゆる「教える仕事」も元手となるお金は、ほとんど必要ない。
商品となるのは、あなたの知識であり技術である。
店舗を構える必要性もないので、フリースペースを借りたり、オンラインで完結させることもできる。
学生に勉強を教える家庭教師、筋トレやダイエットを指導するパーソナルトレーナー、人間の精神や在り方に変化を与えるコーチ、何かの分野に精通しているコンサルタントなど、選択肢も広い。
決して斬新な事業アイデアは必要としないが、あなたの知識や経験、指導力が問われる。
もし自分に教えるほどの知識がないのならば、今すぐ勉強を始めてみよう。
3.イベント開催
イベント開催も、ビジネスモデルとしてはそこまで複雑ではない。
ごくシンプルに考えるならば、「会場を借りて、客を集めて、チケット料で会場を借りたお金をペイして、残った分を収益とする」ビジネスモデルだ。
レぺゼンのDJ社長も、「社長になりてぇ」と思ったとき、まずはイベント開催のビジネスから始めている。
魅力的なイベントを開催する企画力、会場を抑えるための交渉力、そして集客するための人脈や宣伝力、営業力が問われるだろう。
4.代行業
営業代行や制作代行、その他作業の代行業なども、元手を必要としない。
このビジネスもまた、自分の労働力や時間を商品とする。
初めは格安の単価で仕事を請け負い、実績を積んでいくにつれて、単価を上げていくのが王道のやり方だ。
代行業を営むには、まず自分が誰かの代わりにできることを洗い出し、
そのうえで片っ端から連絡をしていこう。
電話やメール、SNSのDMなどを駆使して、「代行させていただけないか」というオファーを出す。
もちろん相手にメリットがないと意味がないので、価格面やパフォーマンスなどで他社を上回らないといけない。
例えばある企業が、広告の製作を100万円で他社に下請けとして外注していたとする。
その場合、あなたは100万円を下回る金額と、高いパフォーマンスを発揮できるという証明(ポートフォリオや実績など)を提示しなくてはならない。
なんだそんな簡単なことかとなるかもしれないが、何も奇抜なことをする必要はなく、あくまで基本に忠実であるべきだし、それが結局のところ、最大の価値提供となる。
〇最後に
商品や事業アイデア、軍資金が少ない場合、
あなたが売るべきものは、「自分」である。
コンテンツを発信したり、イベントを開いたり、何かを教えたり、誰かの代わりにやってあげたり。
自分の「労働力」や「時間」「知識」「技術」「発想」をビジネスのタネとするのだ。
もしそれでも何をどうしたらいいか分からない場合は、最新のトレンドを調査して自分なりにかみ砕いたうえで、コンテンツとして発信するか、自分が興味のある分野について発信することから始めてみよう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。