【悲報】ログリー社が7億円で買収したmoto社の減損がエグいことになっている件について
ここ数日、あるニュースが、アフィリエイター界隈をザワつかせています。
ネイティブ広告プラットフォームを運営するログリーが、7億円で買収したmoto株式会社の減損を発表しました。
売上高の着地予想は、56%減少、利益は42%減少との見込みです。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6579/tdnet/2083885/00.pdf
Loglyが7億円で買収したmoto社(転職アンテナ)の減損を発表。売上が予想から56%減、利益は42%減。COOが責任をとりmoto社の代表取締役に。DeNAのmeryの件を彷彿とさせる地獄。M&Aプロセスの見直しとmoto 社立て直しのアクション策定が必須。経営力が試される修羅場。しびれる。https://t.co/nAnDb0rRBn pic.twitter.com/YI7pZZtWV8
— 鳥井 / 日本と海外の企業&決算分析屋 / 個人投資家 (@phoenixwithbiz) 2022年2月11日
ログリーが買収した、moto株式会社の主力事業は「転職アンテナ」というWebメディアでした。
転職アンテナは、競争の激しい「転職市場」においても、一定の存在感があります。
それはやはり、転職アンテナを立ち上げたmoto氏の人気と知名度が大きいでしょう。
〇「誰が言ったか」に大きなバリューがあるメディア
moto氏は、Twitterのフォロワー数が12万人を超える、転職・ビジネス界隈のインフルエンサーです。
書籍も複数出版されていますし、メディアにも何度か出演されています。
コンテンツ業は、もはや内容だけで差別化を図ることが難しくなっています。
従って、何を言うかより、誰が言うかが問われる世界になりつつあります。
奇抜な企画で注目を浴びるとかではなく、転職やキャリア構築のような、論理性が求められる領域では、なおさらです。
つまり「転職アンテナ」というメディアの価値の大半は、moto氏の人気や知名度といった属人性にあったのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、メディアビジネスにおける「転職市場」及び「人材市場」はレッドオーシャンです。
なぜかというと、儲かりやすい市場だから。
人員とノウハウ、資金力を備えた大手企業が参入していますし、既に権威のある有名ブロガーがうじゃうじゃいる領域です。
転職アンテナの場合は、箔のついたキャリアと知名度を持つ発信者そのものが、競争優位性のファクターでしたが、それが薄まってしまった結果、メディアが持つ価値が相対的に低下していったと思われます。
〇SEOは水物であり、キン〇マを握られているようなもの
改めてこの件で分かったのが、SEOは不安定だということ。
Googleは定期的にアルゴリズムをアップデートしています。
そのアップデートによって、今まで検索結果の上位に表示されていた記事が、一気に順位が落ちることだってあります。
つまり集客力の大半が、Googleに握られているということです。
もちろんこれを避ける方法は、色々あるでしょう。
固定ファンを作る、SNSのフォロワーを増やしてそこから誘導する、メルマガでリストを持っておく、サロンなどの別のプラットフォームを持つ、などなど…etc
また記事のクオリティ自体が高く、ライバルよりも上回っていれば、アップデートにも大きく影響されることはないはずです。
…はずと言いましたが、Googleのお気持ち次第で、やはりどんなコンテンツであっても、吹っ飛ぶ可能性は否定できないので怖いですね。。。
転職アンテナはインフルエンサーのブログながら、新R25など大手メディアと絡んでの権威SEOや、他の商材屋をこき下ろす孤高のブランディングだったので、
— やまもとりゅうけん|史上最も勝ち組フリーランスを輩出した男 (@ryukke) 2022年2月12日
アプデですぐ消し飛ぶそこらの個人ブログとは一線を画す、と見られてたんだろうと思います。
それでもやはりアプデは人類皆平等に残酷 https://t.co/oy5laUxchG
アフィリエイトの最大のメリットは、「利益率の高さ」だと思います。
小規模で始めれば、元手はサーバー代とドメイン代くらいしかかかりません。
収益が大きくなって、人手を増やしたくなったとしても、増えるコストは外注費用のみ。
その一方で、外的なプラットフォームに依存することには、今回のようなリスクと常に隣り合わせです。
収益源をダイレクトに握れるようなビジネスモデルを構築するべきだなと思いました。
〇色々偉そうに言ってしましたが、「転職アンテナ」頑張ってほしい
無名カス雑魚の私が、偉そうにああだこうだ言ってしまいましたが、
moto氏及び転職アンテナは、私のようなアフィリエイターにとっては、憧れの存在です。
メディアのグロースと、個人としてのグロースが同時に高まっていくのは、まさに「個の時代」の理想形だと思います。
転職アンテナの減損回復に関してですが、メディアにディレクターをつけたり、転職支援事業を行っていくことで、リカバリーを図るのだと思います。
もちろんアップデートによって、順位が下がったとはいえ、「転職アンテナ」に知名度があるということは変わらない事実です。
アフィリエイター界隈の星として、motoさんを応援しています。
SEOメディアを売却して、数千万円~数億円のお金を得るって夢ありますよね。
元々は、大きな資産とかキャッシュがなかった状態から、成り上がるわけですから。
ただ数年前に比べて、Webメディアの売却って、少し落ち着いたのかなという印象ですがね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。