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【哲学×マインドハックvol.1】哲学者から学ぶ生きる意味 強く生きるということ

人は誰しも生きる意味について一度は考えたことがあるだろう。

と、同時に、いかにして生きていけばいいのか?そう思い悩むこともあるのではないだろうか。

生きていて辛く感じる事も少なくない。

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一体、「生きる」とは何なのだろう。人は時としてこうした問題に直面することがある。

 

そうした問いを考察する学問が、哲学だ。

有史以来、哲学者は「生きること」について思索を巡らせてきた。

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今回の記事では、数人の哲学者をピックアップし「生」について考えていきたい。

 

 

1.生きることを考える 実存主義

人間の在り方、関連して、生き方を考察する哲学的思想を「実存主義」と言う。

平たく説明すると、人間が実際に存在すること、それ自体を哲学の中心においた思想のことである。自己がどうあるべきか?どう生きるべきか?を探求する哲学的思想だ。f:id:mizuki19980513:20200615213734j:plain

 

こうした思想的潮流は、産業発展に端を発する。工場における集団で画一的な労働が主流となり、人間の個性や創造性が発揮される場面が減少した。

 

また、学校や会社、刑務所などで人間は名簿で管理され行動を管理されるようになる。

人間はその過程の中で、画一化・平均化され次第に主体性や個性を失っていった。f:id:mizuki19980513:20200615213919j:plain

 

そうした現状に、警鐘を鳴らした一部の哲学者たちは、「本来の人間、自己としての在り方」「普遍的で合理的な思想から脱して、各個人における真理を追究すべき」という思想を提唱する。

 

そこで、数人の哲学者の思想を簡単にではあるがまとめてみる。

2.キルケゴール 実存主義哲学の祖

フランスの哲学者、キルケゴールはその後20世紀に続く実存主義の祖であると言われる。彼の主張をごくごく簡単にまとめると以下のようになる。

 

・人は自ら主体的に真理を求めるべき。

・自分自身で選び、好きなように生きるという事。

・万人に承認されるよりも、自分自身にとっての真理を得る必要がある。

→自分の人生を自ら選び取っていかなければならない

 

2. サルトル

フランスの哲学者、サルトルは20世紀半ば、第二次世界大戦後に有名になった。

彼の思想を分かりやすく縮めると、以下のように

なる。

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実存は本質に先立つ

あらゆるモノは、何らかの本質(目的)をもって作られる。

ナイフはモノを切るため、消しゴムは字を消すため、ペンは字を書くため・・・。

 

しかし、唯一ヒトだけは本質をもって生まれない。

まず先に生まれる。しかし、本質はそこにはない。

だから、実存は本質に先立つのだ。

 

従って、ヒトは自分自身の本質を自分自身で考え動き作っていく必要がある。

つまり、そこには主体的に生きよというメッセージが内包されている。

自分自身がどういう本質を持った人間になりたいか。それを思い描き生きていくべきなのだ。

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いかにして生きていくべきかは自分自身の手に委ねられている。

現在の状況は、過去の自分の行いによるものであるし、反対に言えばこれからの未来も自分自身で構築していくことができる。

すべては、自分の選択による。

 

人間は自由の刑に処されている

自由には、責任が伴う。人生の全ての責任を負わなければならない。

だから、いわば「自由の刑に処されている」状況なのだ。

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3.ハイデガー

20世紀を生きたドイツの哲学者、ハイデガー。彼の思想もまた難解であるが、実存主義にかかわる思想を、ごく簡単に抽出して以下にまとめる。

 

・死を意識することで本来的な生き方を自覚することができる。

・自分にとっての「死」は究極的な個人の問題である。自らの存在がなくなってしまうとき、今までの事象に対する捉え方や価値観に変化が生じる。

・死を覚悟することで、残りの人生を充実させようという意識が生まれる。

それが本来的な生き方につながる。

・そうすることで「真の自己」に目覚めることができる。

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4.最後に

哲学者の論考を基に、生きる意味について考える機会になればよいと思う。

読んでいただきありがとうございました。

 

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