Mizuki Blog

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「若者の政治離れ」と簡単に切り捨てる前にすべき事があるのではないか?

若者の政治離れが問題視されて久しい。昔から存在する問題の一つであろう。

そもそも、わが国における投票率は決して高くない。

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平成29年の第48回衆議院議員選挙における投票率は、10代が40.49%、20代が33.85%、30代が44.75%であった。いずれも半分を下回っており、3割~4割付近を彷徨っている。

 

令和元年に行われた第25回参議院議員通常選挙では、10代が32.28%、20代が30.96%、30代が38.78%を記録。同じくこちらの投票率もめちゃくちゃ低い。

※総務省を参照

 

さて、このような状況を危惧してか、都知事選挙や議員選挙が近づくと、芸能人やインフルエンサーSNSで投票呼びかけを盛んに行っている。このような事は賞賛すべきでだと思う。彼らが持つ影響力や知名度をポジティブな社会改革の為に使っているのだから。私のような人間がぎゃーぎゃー騒ぐよりよっぽど多くの人に声が届く。人が動くきっかけになるかもしれない。

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しかし、生意気にも一つ思うのが。正直「それだけでは不十分ではないか?」とも感じる。なぜ投票すべきなのか?投票する事の重要性は何か?投票する事でどのような変化が訪れるのか?

それらの問いに対する明確な答えが説明されぬまま、「投票しよう!」「投票は大事」といくら言われても、選挙に参加する気持ちは中々芽生えないであろう。

 

〇若者の政治離れの構造

若者の政治離れが問題視してされているが、そもそもこの問題の原因は、「若者が政治に関する知識が不十分である。」という点だと考える。興味があるないの以前にそもそも政治に関する知識をほとんど持ち合わせていない。知識がない分野はそもそも興味の対象にすらならないのではないだろうか。それは政治に関わらずあらゆる分野に共通していえるのではないだろうか。

その物事が持つ面白さ、魅力、重要性、現状、自分への影響などを知って初めて興味が湧くものも多くあるはずだ。「政治=よくわからない難しいもの」と食わず嫌いされている可能性だって拭いきれない。 

知らないもなにも、義務教育で公民を習うじゃないか!と思った読者の方もいらっしゃると思う。当然の事ながら学校の先生は一生懸命に授業をやってくださっているし、私もたくさん学ばせて頂きましたが、今の教育だけではやや不十分なのではないか。事実、政治に関する事は一通り学ぶが、それが選挙への参加率には結びついていないからだ。

もちろん基礎固めとして知識を吸収する事は非常に重要である。政治動向は変化し続けていくものだし、常にアンテナを張り続けるとともに、過去の事例からも学ばなくてはならない。

また、思想に偏りが出る危険性を考慮してか、政党に関する知識も教えられない。教育基本法でも規制されている。よってどの政党に投票すべきか?の判断も、主体的に政治に興味を持っている層を除いては困難なのである。

mizuki19980513.hatenablog.com

 

〇政治に参加しなくても困らずに生きていける日本

政治に参加しなくても、なんだかんだで普通に暮らしていける。これは日本の素晴らしい長所である。であるが故に、政治に参加する必要性をあまり感じないのだろう。

例えば、先進国といえどアメリカだって政治が常に安定しているわけではない。だから人々は自分たちの生活を守るために政治に参加する。つまり、彼らにとって政治は「自分ゴト」であるのだ。

〇世の中が不満なら、政治にも目を向けるべき 

世の中を変えるための手段はたくさんある。起業したり、同じ思想の人を集めてNPOを立ち上げたり。正直、個人1人の力では動かしようのない現実もあるかもしれない。

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それでも世の中に不満があるのなら、政治に主体的に参加してみてはどうか。

よく言われる話だが、政治家は当然、自分に投票してくれる層を大切にする。当選したいのだから当たり前の事である。若者の投票率が低いのであれば、必然的に若者向けの政策は打ち出されない。相対的に多く票を投票してくれる高齢者層を大切にしようと思うはずだし、そのために高齢者向けの政策を掲げるだろう。いずれにせよ、選挙という場面で若者の存在感を高めていく必要性は十分にある。

(※少子高齢化で若者の数が少ないという問題点もあるが)

〇一票で何が変わるの?

「俺/私が投票したところで何も変わらない・・・。」選挙に参加しない理由としてよく挙がってくるセリフだ。まあ、心情的には理解できる。というか否定できない。1票の差で結果が変わることは現行の選挙制度ではまずありえないからだ。自分以外の誰かが決めるだろう。自分以外の数えきれないほどの誰かが投票する。結果は同じであると。思ってしまうのも無理はない。

しかし、それでもやはり何らかの意思を表明する事に価値はあると信じたい。社会や政治に関わる一歩であるからだ。自分が望む社会、自分が望む国に変えていく為の一歩のアクションであり、そのマインドを持つことが結果的に自分の他の活動に繋がっていくのではないだろうか。人生をより主体的に生きるためのファーストステップになるはずだ。諦めたり、思考停止せずに参加する事がやはり必要である。

〇で、結局何がどうなっているのっていう?

政治の仕組みもよく分からない。与党がどう、野党がどう、〇〇党の〇〇さんがどうしたこうした言われても、そもそもの知識がないからニュースを見ても全然理解できない。理解するためには自分である程度情報収集する必要があるが、それより興味のあるものとか楽しい事に時間を使いたいと感じる若者が多いし、それは何ら不思議ではない。

〇政治を身近なものにアップデートする必要がある

これは誰かがやるべき事だよなーとは前々からぼんやりと考えていた事。私は日本の政治を専攻して学んでいるわけではない。これからたくさん勉強していかなくてはならないが、「政治」という若者にとってなんか難しそうで他人事のようなものを、なるべく分かりやすく身近なものにアップデートしていこうと思っている。

 

次回以降の記事で色々と政治に関することをまとめていこうと思います。

読んで頂きありがとうございました。

 

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