日本の政党について分かりやすく簡単にまとめていく

日本には様々な政党が存在する。当然、日本の政治を動かすのは彼らだ。

となると、我々の生活に大きく関わってくる。それにも関わらず、我々日本人はそれぞれの政党に関する思想や特徴などを教えられる機会が少ない。昔から若者の政治への関心や興味の薄さが問題視されているが、興味があるかないかの以前にまず知識がない。だからそもそも興味の対象にすらならない。

これは政治に関わらずあらゆる物事に共通して言えるのではないか。その物事が持つ面白さや魅力、重要性を知って初めて興味が湧くものも多くあるはずだ。「食わず嫌い」しているものもたくさんあるだろう。

選挙前になるとこぞって芸能人などがSNSで選挙参加への表明を呼びかける。彼らは大きな影響力を持っているし、発言力もある。だからそういった行動は非常にありがたい。しかし一方で「選挙に行こう」と言われても、動かない人間は多数いる。なぜか。メリットが感じられないし、意味が感じられないし、関心がないからだ。

しかし、それでもやはり他人事ではない。彼らが日本という国の舵を取っているからだ。我々はその船に乗り合わせている。

政治思想に関しては、様々な意見や価値観があって、「正しさ」というものを決めるのが非常に難しい。だが、幸いにも我々は民主主義の国を生きている。意見の違いは大いに結構だし、各自一人一人の意見を持っていていい。

非常に簡素ではあるが、各政党について特徴をまとめていきたい。

自由民主党

通称自民党。現在政権を握っている政党。1955年と「自由党」と「日本民主党」が合併し誕生。比較的、保守寄りの政策を打ち出すことが多い。自由主義経済を重要視している為、国が大きく経済に介入しないというスタンスを持っている。その為、企業から税金を徴収する事も少なく、大企業が母体の支持団体を有している。また、「憲法改正」を目指している政党でもある。ニュースやSNSでも度々大きく話題に上がるのが、憲法9条の改正である。

立憲民主党

2017年に誕生した政党。立憲主義をモットーに掲げている政党。憲法に基づいて政治を行う事を第一としているので、改憲がしたい自民党とは対立した関係にある。自民党が大企業を優遇する政策を打ち出している一方で、立憲民主党は中小企業の支援を重要としている。リベラルな政策を打ち出す事も特徴の一つ。

公明党

宗教団体「創価学会」を支持母体とする政党。自民党と連立政権を現在組んでいる。

創価学会の組織票が大きくあるので、選挙で大敗する事はなく、日本の政治に一定の影響力を持つ。また、創価学会のネットワークは全国に存在するため公明党のネットワークもまた全国に広がっている。保守的な政党。福祉や教育負担の軽減、原発ゼロの政策などを打ち出している。また、国民一人一人の幸福に寄り添った政党であることを標榜している。

日本共産党

1922年に誕生。「共産」という言葉が示しているように、社会主義・共産主義を浸透させていく事を目指している政党。従って、経済政策に関しては富が平等になるように、大企業や高所得者から税金を多く徴収し、富の再分配を目指した政策を打ち出している。自民党とは真っ向から対立している。自民党は資本主義社会を推進する政策を出す一方で、共産党は資本主義社会の格差是正を目指しているからだ。従って、劣悪な環境にいる労働者向けの政策なども多い。　

反戦平和を掲げている為、憲法9条を掲げている自民党とはやはり対立の関係にある。

国民民主党

2017年に誕生。保守やリベラルなどを幅広い有権者を対象として、改革中道政党を目指している政党。単純な二項対立に終始せず、国が抱えている問題に現実的に向き合う事をモットーとしている。政治的対立ではなく、「解決」に重点を置いている。客観的な事実認識を行う事を目指している。そのスタンスを保ちながら、教育問題や児童の環境改善、労働者の環境改善や福祉改革に取り組んでいる。

社会民主党

その名の通り、社会民主主義をモットーとする。つまり、政治思想は共産党と近い面があるし、お察しの通り自民党とは対立関係にある。自民党は経済への介入をなるべく小さくしたいけど、社民党の場合は経済に大きく介入して格差是正に努めたい。

憲法改正にも反対の立場。社会の公正や連携を掲げている。不平等の解消を重要視している。市場の民主化や規制に取り組もうとしている。（現在の資本主義市場で多くの不正や格差が生じたと主張しているため。）福祉と社会保障の改革も目指している。

日本維新の会

「身を切る改革」「統治機構改革」「既得権の打破」を目指している。大阪府の地域政党を母体として誕生した政党。関西では大きな知名度を誇る。大阪を副首都化する事で東京に一極集中の現状を変革させたり、現実的な政策を打ち出すことを目指している。改革意識が強く、国会議員の給料や公務員の人数を減らして政府の財政を改善したり、既得権益への改革着手が特徴。また、教育の完全無償化実現を目指している。

れいわ新選組

全ての人々の暮らしを底上げする事を政策理念として掲げている。

「消費税の廃止」「公的住宅の拡充」「教育の完全無償化」「奨学金の無効化」「最低賃金1500円」「児童相談所問題の解決」「DV問題の解決」「障がい者への合理的配配慮の徹底」など、いわゆる社会的に弱い立場に置かれている人に寄り添った政策を多く掲げている。自民党の打ち出す政策に対して反対する立場を取る事が多い。

NHKから国民を守る党

NHKにお金を払わない人を全力で応援、サポートする政党。NHKのスクランブル放送化の実現を目指している政党。

放送法改正の実現を目指している。「NHKのスクランブル放送化は多くの国民が望んでいるにも関わらず、国会内での議論は皆無でした。」と党首は述べ、国民意思と国家意思の乖離を問題視し、直接民主制実現も同時に目指している。

最後に

次回以降はもう少し詳しく政治思想に関わる事を記事にしてまとめていきたい。

最後まで読んで頂きありがとうございました。