大学でのオンライン授業約2ヶ月を終えた感想
大学での、オンライン授業が始まって約2か月。我々学生は、自宅にてPCで授業を受講し、学習に励んでいる。今までにない新たな形だ。教授や講師たち、授業をする側は大変な苦労をしているそうだ。新たにオンライン授業用に資料を作成したり授業の方法を考えなくてはならない。高齢の先生などは、オンライン移行に少々手間取っているらしい。要するに、皆困っている。我々学生は友人に会いたいし、サークルに行きたい。
新入生の子は特に不憫だ。苦しかった受験を終え、ようやく新たな出会いと生活が待っていると胸を躍らせていたところに、コロナ大流行。一転して、自宅で授業を受けるのみとなってしまった。もちろん、学生が集まって出会うという事もよろしくない。
もし、その集団内で感染してしまえば、たちまちネットで騒がれるだろう。
閑話休題。
とにもかくにも、オンライン授業の日々である。
大学に関わる全ての人々が苦境に立たされている。(もちろんそれ以外の方々もそう)
オンライン授業導入に向けて、大幅にコストがかかっているという。人的労働も、増やさざるを得ない状況だ。
本記事では、大学でのオンライン授業に関しての私個人感想を書きたいと思う。
- 1.オンライン授業の形態
- 2.オンラインでのコミュニケーションの気まずさ
- 3.これだったら自分ひとりでできるんじゃねえの?
- 4.大学の価値って?
- 5.納得できないことはちゃんと主張しておきたい
- 6.実家が狭い人はどうすんの?
- 7.文句だらけですみません
- 8.唯一のメリット
- 9.最後に
1.オンライン授業の形態
授業形態に関しては、以下のようなものがある。
①PDFを読み取って、それに即したレポートを書く
いくつかの授業はこのような形態となっている。教授や講師がまとめてくれたPDF文書を読み取って、彼らが作成した問題についてレポートにまとめるというもの。
②ZoomやWebexなどによる双方向授業
ゼミや語学など、学生同士のコミュニケーションを要する授業は、Zoomなどのツールを用いて、会話をしながら授業を進めている。
③オンデマンド配信
教授や講師が授業を録画ないし、録音してこちら側が視聴するというもの。
2.オンラインでのコミュニケーションの気まずさ
Zoomには、ブレイクアウトルームという機能がある。全体の内、数名を割り当て別部屋に移動させるという機能。教授がいないので、学生側だけで進めていかなければならない。これが中々に気まずい。勇気を出して先陣をきっても、周りの学生の反応が薄いことがままある。ビデオをオフにしている事も多いので、PCに一人で話しかけているかのような錯覚に陥る。
これは、オフラインの場でも同様の問題はあるかもしれないが、直接顔を合わせずに意思の疎通を図るという事は意外と難しいのだと実感した。ビデオをオフにしていたら、なおのことである。当然、上手にできる事も多いので、一概にオンラインのせいとはいえない。
3.これだったら自分ひとりでできるんじゃねえの?
大学の授業は先に挙げたように、先生から与えられた資料を読む、というものも少なくない。であるならば、自分で図書館に通い、名の知れた先生の本を探せばよいのでは?と思ってしまう。加えて、インターネットには研究論文などがpdfとして存在する。
youtubeにだって教材動画はゴロゴロある。(もちろんエビデンスにおいて不安は少々あるが)授業の質を数値化することなど到底できないであろうが、ただ単にオンデマンド動画を視聴したり、資料を読むだけであるならば、高額の学費を払う必要性をあまり感じないのである。学位が欲しければ、放送大学に通えば済む話だ。学びがこれだけ低コストでできる時代だ。オンライン授業のみならば、他との差別化を図ることは困難であろう。
4.大学の価値って?
であるならば、やはり大学の価値とは、「場」であると思う。教師との直接の会話の場、友人との出会いの場、サークル活動に励む場、大学の図書館やキャリアセンターを使う場、etc・・・。あらゆる事、且つ大学でしかできないことがたくさんできる「場所」それが大学の大きな価値ではないかと考えている。
そしてその機能が発揮できていない現在、大学の価値もやはり低下してしまっている事は否めないはずだ。今までと同様の学習的価値を提供すると大学側は主張しているが、それは建前上そう言うしかないのであろう。学費を減額すると経営状態が危なくなる。彼らの給料が減る。そんな事は許されない。だから、せめて授業の質は落とさないと鼻息を荒くして主張し、学費維持の正当性を意地でも保とうとしている。(コロナ禍における大学側の学費についてはこちら。↓
私としては重ねて言うが、大学側の価値は低下していると感じる。全く同じとは言い切れないのではないか。そこには疑問が残る。
5.納得できないことはちゃんと主張しておきたい
私は悪質クレーマーなのかもしれない。器が小さいのかもしれない。それでもやはりおかしいと感じたことは、黙って見過ごしたくはないのだ。大学側も尽力しているのはわかる。大学の一存だけでは決まらず、自治体との兼ね合いもあるのだろう。
しかし、学費を自分で払っている私の身としてはやはり疑問に感じる点も少なくない。
恐らく、今後も学生側の主張は逸らし続け、「学生側の苦労はわかっております。しかし大学側としては、今まで通りの授業を届けるために努力を続けてまいります」的メッセージで一蹴されてしまうだろう。違うのよ。私が求めているのはそういうことじゃないと言いたくなる。
6.実家が狭い人はどうすんの?
双方向のコミュニケーションをするのであれば、マイクとカメラをオンにしなくてはならない。ではもし、自宅が狭くて家族の生活音がどうしても入ってしまうような環境にある人たちはどうすればよいのだろう?事実、私はそうした環境にある。
オンライン授業にせざるを得ないのは当然だ。教室に大人数が集まるわけにはいかない、そして様々な場所から通学してくるので、感染リスクも非常に高い、オンライン授業でコミュニケーションを取る場合、それが何らかの事情で困難な場合、代替措置もあれば有難い。
7.文句だらけですみません
オンライン授業への全面移行はほとんどの大学が初めてらしい。初めての事、なおかつこれほど大規模であれば当然うまくいかないことも多い、我々もそうだし、授業をしてくれる側もそう。私は現状に不満を感じているが、正直どうしようもない事だとは思っている。大学生の皆様、あるいは大学を卒業して働かれている皆様、そして大学関係者の皆様はどう思いますか?良かったらコメントください。
8.唯一のメリット
唯一のメリット言えば、交通費と通学の時間がカットされた点であろう。その分お金の消費は減るし、時間も有効活用できる。これに関しては強いて言うならメリットであると思う。
9.最後に
最後まで読んでいただきありがとうございました。これからの大学生活、形は激変してしまいましたが、なるべく楽しんでいきたいなと思う次第であります。