【転職を考えている人は必読】これからの時代は中国語が話せると、転職が有利になる。
大転職時代を迎えた日本。
かつての終身雇用制度は事実上崩壊し、もはや誰もが転職をすることが当たり前となった。
会社があなたの面倒を見てくれる時代は終わった。
これからの時代は、1つの会社に人生を預けて丁稚奉公するかのような昭和的サラリーマンスタイルではなく、自分の頭で考えて行動し、職業人生を形成していくことが必須となる。
転職をするにあたっては、何よりもスキルと実績が問われる。
「今まで何をしてきたか」「何ができるのか」「どう会社に貢献していくのか」
といった軸で、社会及び市場から評価されるからだ。
新卒の就活とは違い、やる気や人間性だけでは転職は成功しない。
「あなたを雇いたい=あなたにお金を出して雇いたい」と思われるためには、それ相応の価値が必要だ。
従って、転職を有利に進めて年収アップに繋げるためには、武器となるスキルが必要となる。
私が弊ブログで提唱したいのは、「外国語の能力を高めよ」ということである。
いま語学力は、想像以上にビジネスの現場において重宝されている。
なぜなら日本企業の多くが海外進出をするようになったからだ。
日本社会は少子高齢化の一途を辿り、内需も緩やかに減少していくだろう。
新たな収益源や売り先を開拓するには、国内だけでは不十分であり、新しいマーケットとして諸外国に進出しているのだ。
また、海外で製造されている優れた商品やサービスを日本に輸入したり、国内展開する場合にも、語学能力は必要となる。
もはや海外と関わるビジネスそのものが珍しくなくなってきており、今後も更に外国との結びつきは強くなっていくだろう。
よって、外国語を話せる人材の需要が高まっている。
一方で、日本人は英語が話せない人が圧倒的に多数だ。
需要に対して供給が追い付いていないといえる。
以前私は、「英語学習を継続させることで、大幅な年収アップを実現することができる」という旨の記事を書いた。
英語のスキルを高め、それまで培ってきた実務経験と掛け合わせることで、飛躍的に収入を伸ばすことができる。
しかし英語だけではなく、中国語もまた強くおススメしたい。
本記事では、「中国語が話せると転職が有利になる」というテーマで中国語の需要や将来性、収入アップとの関連性について述べていきたい。
- 〇「中国語が話せる日本人」という希少性のあるポジション
- 〇中国語の難易度や資格について
- 〇中国語のスキルだけでなく、実務経験を磨くことも重要
- 〇中国語を勉強することが、キャリアの一発逆転を生む
- 〇中国語が求められる業界や職種は?
- 〇中国語の資格は?
- 〇筆者が実際に使って良かったと感じた中国語の参考書
- 〇最後に
〇「中国語が話せる日本人」という希少性のあるポジション
やはり我々日本人は島国で暮らしているからなのか、あるいはガラパゴス的な気質を持つ国民が多いのか、理由は定かではないが、国内にしか関心を持たない人が多い。
(もっともこれはアメリカ人にも当てはまる性質なのだが)
しかしあらゆるビジネスは、もはや日本国内だけでは完結しないというのは、冒頭でも述べたとおりだ。
言わずもがな、中国は世界第二位の経済大国だ。
日本を上回る巨大なマーケットが、海を隔てた隣に存在している。
中国語が話せるようになれば、その巨大な中国市場でのビジネスに参加するチケットを得ることができる。
かつての中国は、日本にとっては「生産拠点」としての意味合いが強かった。
なぜなら以前の中国は、日本より人件費が安かったため、工場での製造コストが相対的に低く抑えることができたからだ。
しかし今の中国は、もはや日本とは逆の立場にある。
生産拠点的な文脈から変化して、巨大な消費力を持つマーケットとして注目されるようになったのだ。
中国企業もまた、日本に進出する動きを見せている。
中国企業が、日本に向けたサービスや商品を展開する場合、「中国語が話せる日本人」が必要とされる。
現在はコロナ渦によって動きが止められているが、中国人観光客に向けた日本国内でのビジネスのニーズだってある。
従って、「中国語が話せる日本人」という要件を満たす人材は、日中両国において一定のビジネス需要があるのだ。
加えて、「外国語=英語」という連想が一般的な日本においては、中国語を習得している人材がまだまだ少ない。
ビジネスレベルで中国語を使える人材はわずか数%と言われている。
https://l-pochi.com/ten/?p=1207
つまりイスがまだまだ空いているので、希少性のあるポジショニングを取ることが可能になるのだ。
転職市場においては、「希少性」というのは非常に重要で、他の人にはない強みを持っている人には、それ相応の高い報酬が対価として支払われる。
また中国語が理解できれば、中国メディアから情報を収集することも可能になる。
「中国情勢・中国ビジネスに詳しい」というのもまた、あなたの人材価値を向上させることに繋がる。
実際、中国社会や中国ビジネスに詳しいインフルエンサーアカウントがTwitterではちょこちょこ生まれている。
〇中国語の難易度や資格について
かくいう私は、大学時代に中国語を勉強していた。
いわゆる第二外国語で週に一度履修とかではなく、割とがっつり勉強していたクチである。
HSK4級を取得しており、5級取得も目指している。
中国語の難易度であるが、私自身はそこまで難しいと感じたことはない。
この章では、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つに分類して、中国語の特徴について、(私の主観に基づいて)語ってみる。
①Listening
中国語には、四声という4種類の音程が存在する。
同じ文字であっても、四声が異なれば、単語の意味も異なってくるくらい重要なものだ。
従って、中国語におけるリスニングは、この四声を聞き分けることができるかどうかが大きなカギとなる。
そしてこの四声の聞き分けが、最初は中々難しい。
中国語を仕事で使うとなると、オンライン会議や電話でのやり取りをする場面が少なからず発生するだろうが、そうしたことにも正しく対応していく為には、「中国語耳」を地道に鍛えていく必要がある。
②Reading
個人的には、中国語のリーディングはかなり楽だ。
やはり我々もまた漢字を使う民族なので、視覚的な馴染みやすさがある。
もちろん中国語における漢字と、日本語における漢字は微妙に異なっていたり、あるいは大きく異なっていたりするが、そうした違いを見分けるのも楽しかったりする。
例えばアラビア語話者や、欧州圏の人間が中国語を習得しようとした場合、まず漢字の高いハードルがあるが、我々にはそれが限りなく低いので、そのアドバンテージを活かすという意味でも、中国語を勉強する意義は大きい。
③Writing
まず基本的な語順は、主語・述語・目的語であるため、英語の文法と同じである。
(ただし品詞を就職する場合は、文法が変化するが)
また理解すべき文法事項も、英語と比較するとあまり多くない。
例えば中国語の動詞には過去形が存在しない。
その代わりに、「過去であることを表す単語」を文章に使う。
昨天(昨日)とか、上星期(先週)といった時制を表す単語を文末に置くことによって、過去形の文章を作る。
単語に関しては、目で見て覚えるのは簡単なのだが、実際に書いてみると、日本語の漢字と中国語の漢字を混同して書き間違えてしまうことがちょいちょい発生するので注意。
単語に関しても、地道に書き取りを繰り返していくことが必須。
④Speaking
リスニングと同様に、四声を使い分けて単語を発することが超重要。
四声が間違っていると、文章の意味もまるで違うものになってしまう。
また中国語の単語には、併音というものが割り振られていて、アルファベットで発音が決められている。
従って、多くの文字や単語のピンインでの読み方を覚えなくてはならず、これがかなり最初は大変で、覚えるまでに時間がかかる。
例えば、昨日という意味を表す「昨天」は「zuótiān(ズォティエン)」と読む。
それぞれの文字のピンインを覚えていけば、ゆくゆくはスムーズに中国語を読み上げることができるようになるし、そのフェーズにまで達すれば、自分の伝えたいことを中国語で話せるようになるだろう。
〇中国語のスキルだけでなく、実務経験を磨くことも重要
以前書いた「英語学習によるキャリアアップ記事」でも書いたが、外国語というのはあくまでもツールである。
あなたが持つ実務経験やビジネススキルをより広い範囲で活かすためのツールだ。
従って、中国語を話せるだけではやや不十分である。
「外国語のスキルだけ」では、Google翻訳に負けてしまうという、悲しくも厳しい現実が存在するからだ。
だからこそ、外国語のスキルに掛け合わせる何かしらの能力こそが重要である。
「中国語を活かして何をするか?」という視点を持とう。
営業としての実績やスキル、企画力、プログラミングスキル、マーケティングスキル、Webディレクション、ライティングスキルなど、何かしらの実務スキルと組み合わせるのだ。
英語もある程度話せると、国際的なビジネスシーンにおいては無双できるので、できるなら英語も勉強しておきたい。
どのみち日本語しか話せない場合、賃金が一向に上昇しない日本の給与体系や、手取り額が増税や社会保障費の増加による理不尽ダブルコンボから逃れられなくなってしまうので、何はなくとも英語か中国語の習得はしておきたい。
〇中国語を勉強することが、キャリアの一発逆転を生む
一発逆転など、実際の世の中ではそうそうないが、語学力を活かした転職はそれが実際にあり得る。
資格取得による人生逆転の試みは、なぜだかネットでは馬鹿にされる風潮がある。
しかし外国語スキルに関しては、汎用性が高いので、様々な業界や職種に必要とされる。
転職市場は水物であるから、その時々の景況に左右されがちなので、詳細を断言することは難しいが、中国語人材を求める企業が増加しているという事実は揺るがないので、あなたのスキルや年齢に応じた求人は、必ずある。
そして度々述べているように、中国語が話せる+実務経験がある人材は希少なので、報酬も高い傾向にある。
つまり給料アップを実現する期待値も大きくなる。
〇中国語が求められる業界や職種は?
では実際にどのような業界や職種において、中国語のスキルが求められるのか、いくつか例を挙げていく。
①商社
②観光
③通訳
④製造
⑤IT
⑥宿泊
⑦メーカー
私は特にIT業界をおススメしたい。
中国の経済成長率は安定して上がっているが、その中でもIT業界は世界トップクラス。
EC市場の売上高はアメリカの3倍以上という驚異的な数字を誇る。
今後も中国はデジタル化の拡大に注力をしていくとみられている。
業界を選ぶ基準として重要なのが、
・伸びている業界であるかどうか
・生産性の高い業界であるかどうか
の2点である。
中国のIT業界の場合、成長が目覚ましく、IT業界は利益率も比較的高いので、双方の条件を満たしている。
平均年収も高い傾向にあるため、「もっとお金を稼ぎたい!」と感じている人には、一考の余地がある領域だ。
〇中国語の資格は?
中国語の資格は、大きく分けて2つ。
①HSK
②中国語検定
HSKとは、中国政府認定の中国語能力試験。
日本以外の国や地域でも広く受験されているため、世界中で通用する資格と言える。
中国語検定は、日本中国語検定協会が主催する試験のことを指す。
こちらは日本独自の試験である。
一般的に、HSKは中国企業での現地採用を目指す人向け、中国語検定は中国企業の日本採用を目指す人向けだと言われている。
もちろん双方とも価値が担保されているので、どちらを受験しても構わない。
〇筆者が実際に使って良かったと感じた中国語の参考書
ここからは私が実際に使ってみて良かったと感じる参考書を紹介していきたい。
①中国語の構文
☆この参考書の優れている点
・38種類に渡る文法構文を学ぶことができる
→この一冊で中国語の文法はひとまずOK
・306問もの練習問題があるため、中国語の基礎力がしっかりと身につく
・ひとつひとつの例文に対して、文法に関する詳しい説明があるため、疑問点が生まれにくい。
→独学にもぴったりな一冊
・とにかく例文が豊富なため、中国語の文章を膨大に吸収することができる。
→中国語の感覚を体得することができる。
②HSK基本語彙 1級-4級
☆この参考書の優れている点
・HSKに頻出する単語が網羅されている。
・それぞれの単語を用いた例文が、単語とセットで掲載されているため、ボキャブラリーが増えるだけでなく、リーディング力も自然と上がる。
・CDがついているため、通勤電車内やスキマ時間、ながら作業の際にも中国語のリスニング力を効率よく鍛えることができる。
☆この参考書の優れている点
・HSK4級に頻出する単語が赤文字で一覧で掲載されているため、赤シートを用いながら、スキマ時間を活用して暗記をすることができる。
・HSK4級で求められる文法事項が載っているので、遠回りをすることなく、試験合格をすることができる。
・読解力やリスニング力を鍛える問題も多く掲載されているので、総合的な試験対策ができる1冊。
〇最後に
転職を有利に進めたり、キャリアアップを図るうえで重要なのが「時流に乗る」ということ。
波が来ている業界、領域、場所、マーケットを嗅ぎ分けて、そこに居るということが重要なのだ。
そうした観点から見れば、中国という巨大マーケットは大きな可能性を秘めている。
その波に乗るためには、中国語というスキルがあれば、大いに役立つ。
どこでどう働くにせよ、自分の意思でキャリアを築き上げていくことが、これからのワークスタイルである。
最後まで読んでいただきありがとうございました。