無駄な努力をなるべく避けて、効率よくキャリアアップをしていく為の大原則を伝授!
私はTwitterが好きで、色々なアカウントをフォローして情報収集している。
主にビジネス系のアカウントを中心に、仕事に役立ちそうなヒントを得るためにTLを眺めている。
そんな中、下記のツイートが目に留まった。
キャリアって基本わらしべ長者なのよ。最初はなにもできない状態からスタートして付加価値の低い仕事を経てスキルと経験を得て、それを元に少しだけ今より価値の高い仕事をする。これを繰り返すといつの間にか市場価値の高い人材になっている。速度は違えど成功者はみんなこの原理原則を守ってる。
— たろ丸 (@tenche1204) 2021年11月18日
「たろ丸」というアカウントの方のツイートだ。
この方のツイートは、「自分がどのようにして職業キャリアを積んでいけばいいのか?」という問いに対して、様々な角度から答えとなるヒントを与えてくれる。
なので私は彼のツイートをいつも参考にさせて頂いている。
私自身、このブログでは「転職」について、色々な記事を書いてきた。
なぜなら自分のキャリア構築に強い興味と関心があるからだ。
職業選択や会社選択次第で、自分の収入や幸福度は大きく左右される。
つまり「どのようなキャリアを積むか」という問いは、「どのように人生を歩むか」という問いと強い結びつきがある。
本記事では、私なりに「キャリアはわらしべ長者」というたろ丸氏のツイートを、より深堀していきたい。
いかにして自分の望むキャリアを積んでいけばいいのか?
いかにして自分の収入を確実に上げていくか?
このような問いについて、自分なりに答えを出していきたい。
〇キャリアにおけるランクアップの3原則
まず、キャリアのクラスを上げていく方法を、大きく3つに分けて考えてみる。
1.長く勤めて会社内で昇進を狙う。
2.戦略的に転職を積み重ねながら、上のポストを狙う。
3..起業して社長になる。
まず1についてだが、業界にもよるが、あまり得策とは言えないだろう。
勤続年数を重ねるにつれて、係長→課長→部長と昇進できたのは、昭和の一部の期間に過ぎない。
日本経済が右肩上がりで、それとともに企業も大きく成長していた高度経済成長期にのみ機能したワークモデルである。
しかし日本社会には、未だに「1つの会社で長く働くことが真面目であり美徳」という価値観が残っている。
この考えは危険だ。
危うさの本質は、「思考停止」「会社によりけり」であるということ。
自分がやりたい仕事の経験が積めたり、成長産業の仕事に携わることができたりするのならば話は別である。
しかし何年経っても同じような仕事の繰り返しだったり、自分にとって価値が感じられないのなら、その仕事を無理して長年続ける必要などない。
学校であれば、毎日同じ時間に通い、決められた授業を受け、試験で好成績を出せばそれが正解であり、模範であった。
しかしひとたび社会に出れば、そうではなくなる。
自分が働く会社を変えてもいいし、仕事を変えてもいいし、自分で仕事をつくってもいい。
学校と違って、決められた時間に決められた仕事をこなすことが絶対的な正解ではないのだ。
むしろそれを常に疑い続ける必要がある。
「俺は本当にこの会社で働き続ける必要があるのかな?」
「もっとお金を稼げるようになるためには、どの業界でどんな仕事をすればいいんだろう?」
「自分に合った働き方をするには、どの会社がベストなんだろう?」
どこか1つの組織に対して、ひたすら受け身で従順な姿勢を無意識に持っているのなら、それを捨てたほうが自分の人生は生きやすくなる。
次に2について。もしあなたがサラリーマンとして仕事を続けたい、そして尚且つ高収入を稼ぎたいと思っているのなら、戦略的な転職が必要不可欠である。
ただただ会社から与えられた仕事をこなしているだけでは、残念ながらキャリアのステージを上げていくことは難しい。
ちょっとここで考えてみてほしい。
そもそも会社が存続するためには、収益を上げなくてはならない。
そしてその収益源(=商品やサービス、ビジネスモデル)は千差万別だ。
当然ながら、世の中全てが画期的な商品やサービスを販売しているわけではない。
言ってしまえば、差別化の難しい、ありふれた商品を販売している会社もたくさんある。
そのような企業に勤めている限り、基礎能力を高めることはできる。
(営業職なら営業の能力、販売職なら販売の能力、etc...)
しかし、希少性のある経験や能力を獲得することが難しい。
もしあなたが収入を上げたいのなら、「希少性」がカギとなる。
市場経済の原理であるが、需要に対して供給が不足しているものは、希少であり高い値段が付く。
労働者にも同じことが当てはまり、希少価値の高い能力や経験を有する労働者には、高い値段=給料が支払われる。
ただ注意してほしいのが、その希少性は需要を兼ね備えている必要があるという事だ。
ありふれた労働者には、一般的な給料しか支払われない。
それは我々が商品を買う場面に置き換えてみればよく分かる。
至って残酷であるが、これが資本主義世界のルールなのである。
会社はあなたのキャリアを考えて、仕事を与えてくれるわけではない。
会社が存続し続けるために必要な仕事を、あなたに割り振っているだけだ。
従って、ただただ目の前の仕事をこなすことだけで人生が開けていくというのは誤りだ。
最後に3についてであるが、起業してしまえば、社長という役職に就くことはできる。
しかし、本記事の趣旨からは外れるので、この記事では割愛させていただく。
〇ビジネスパーソンとして希少性を上げていく3つの方法
希少性があり、需要も高い能力や経験を持つ労働者は、高収入を稼ぐことができるという前提のもとに、これまで話を進めてきた。
それでは次に、いかにして「希少性と需要を両立した労働者になるか?」について、私なりに考えた3つの方法をまとめていく。
1.成長産業で働く
2.複数のスキルを掛け合わせる
3.新しい金脈を掘り起こす
それではさっそく一つずつ解説していく。
まず1。
市場規模が大きく伸びている業界で働くという事は、それ自体に大きな価値がある。
例を挙げてみよう。
今から10年ほど前。
2010年から2010年代の半ばにかけて、スマホゲームの市場が爆発的に伸びた。
モンストやパズドラを筆頭に、多くの企業がスマホゲーム業界に参入した。
新興のベンチャー企業のみならず、サイバーエージェントやmixiなどのメガベンチャーもこぞって参入。
成長傾向にある業界は、それだけパイも広がるので、稼ぎの取り分も大きくなる。
だから多くの企業は成長業界に進出しようとする。
そこで、成長産業のノウハウやスキルを有する人間が必要とされる。
当然ながら、新しいことを始める段階においては、その分野の知識に乏しい人間が会社には沢山いるだろう。
異業種進出なら当たり前だ。
だから外部から、その業界に詳しい人間を集めてくる必要がある。
先ほど挙げた例を参考に考えるのなら、スマホゲームの仕事に携わった経験があり、開発や営業実績を持っている人は、そのノウハウやスキルを欲しがる企業が、2010年代当時には沢山いた。
新規領域であるがゆえに、その業界に精通している人間が少ないという事は、希少性が高いということを意味する。
そして、その領域に多くの企業が参入しているという事は、それだけ多くの人手を必要としていることでもある。従って、需要も高い。
すなわち、希少性と需要を兼ね備えた領域の一つがスマホゲーム市場であったという事だ。
この例となるエピソードは、私が何度も読んだベストセラー本「転職の思考法」から引用させていただいた。
転職のいろはがロジカルかつ分かりやすく書かれているので、是非とも読んでみてほしい。
さて。
成長産業を読み解くには、普段から情報感度を高めておく必要がある。
ビジネス系webメディアを読んだり、Twitterを利用しよう。
下記に、私がおすすめするwebメディアをまとめておく。
■幅広くビジネス情報を得るうえでおすすめのwebメディア
・NewsPikcs
・キャリアハック
・FASTGROW
・20's type
・日経×TREND
・創業手帳
・TechCrunch Japan
・STARTUP DB
これらで得た情報を参考にしつつ、もう一つ成長産業を探す方法がある。
それは、「資金や人員を集めたベンチャー企業」が複数参入している領域だ。
そして尚且つ会社の設立年度が若ければ、ここから成長や拡大が期待できる事業領域である可能性が高まる。
ベンチャー企業は、既存のビジネスモデルでは、大企業には太刀打ちできない。
資本や人員、ノウハウなどあらゆる面において負けているからだ。
だから一般的には、時流を見極め、成長産業で起業することが多い。
つまり「ベンチャー企業がどの分野に集中しているか」が成長領域かどうかの、一つの判断基準となる。
次に2。
複数のスキルを掛け合わせて、希少性と高い需要を兼ね備えたビジネスマンになるという方法。
時間と労力を要するが、確実性の高い戦略であると思う。
1つのスキルだけでは、突き抜けることが難しい。
元大手企業で営業成績No.1だった人はたくさんいる。
英語が得意な人はたくさんいる。
だが、
高い営業実績があって、英語が流ちょうに話せて、テクノロジーに詳しいという人は、日本国内においては、かなり少ないはずだ。
もしこれら3つのスキルを兼ね備えていたら、外資系IT企業で1000万円や2000万円を稼ぐことができるだろう。
(英語力を高めることによる収入アップの有効性や外資系企業の魅力を、下記の記事にまとめたのでぜひ読んでみてほしい。)
従って、一般的にビジネスで求められるスキルを複数獲得するのは、結構おすすめだ。
そして最後に3。
新しい金脈を掘り起こす方法。
再現性が担保できず、確立されたノウハウもないが、過去に事例はいくつもある。
例えば、幻冬舎の編集者である箕輪厚介氏。
与沢翼、ホリエモン、見城徹など数々の起業家の本を手がけてベストセラーを連発した敏腕編集者である。
企業勤めをするサラリーマンである傍ら、起業家でありインフルエンサーでもある。
着々と実績を積み重ねながら、オンラインサロンを開設したところ、会員希望者が殺到。
オンラインサロン開設前は、一般的なサラリーマンの収入だったそうだが、オンラインサロン開設を皮切りにTV出演や、講演会、企業コンサルとして破格の収入アップを遂げている。
編集者としての実績をもとに、サラリーマンでありながら起業家&インフルエンサーとして開花したことは、まさに新しい金脈を掘り起こしたといえる。
インフルエンサーとして注目を集めることは、言わずもがな並大抵ではない。
本人の資質や才能、運、人脈、時代に合っているかどうか、様々な要素に左右される。
加えて、得てしてインフルエンサーというのは、2匹目のドジョウを狙っても上手くいかない。
今までにない新しさや奇抜さが求められるからだ。
従って再現性が低く、確実性にも欠けるため、当たった時の一発はでかいものの、インフルエンサーになることだけに労力を全て投下するのは、いわばギャンブルだ。
なので、元手のかからないSNSやYoutube、ブログなどに少しずつチャレンジし、波が来たらグイッと一気に労力を投下するのが基本だろう。
小さく始めてから、商機を見る。
インフルエンサーやブロガー、Youtuberなどは「わんちゃん狙い」でサイドビジネスとして手掛けるのが、リスクを減らしたチャレンジだろう。
※もっとも片手間ではこれらのビジネスは絶対成功できないので、お金ではなく時間はそれなりに対価として投下する必要があるが。
〇最後に
たろ丸氏がツイートしているように、キャリアはわらしべ長者だ。
最初は弱いアイテムしかもっていない。
しかし、仕事を続けていくにつれて、能力や経験が蓄積されてくる。
その蓄積された能力をもとに、今よりも待遇の良い会社に転職する。
そしてそれを繰り返していくうちに、収入やポストが上がっている。
自分が得てきた経験を土台としたキャリアを積む。
というのが理想だ。
世の中に全く同じキャリアを歩んでいる人はいないだろう。
従って成功者のビジネスキャリアを参考にしようとしたとて、所詮はn=1 。
それを同じように踏襲したからと言って、まったく同じような成果が得られるとも限らない。
その時代の景気や労働者人口に大きく左右されるからだ。
よってキャリアは不確実なものである。
しかし成功する確率を高めることはできる。
成長産業を見極めたり、市場価値の高いスキルを複数得ること。
スキルや経験が0の状態からであっても、上記2つの観点に基づいた努力を重ねれば、一本のわらから、貴重な道具を得ることができる。
情報とあなたの判断に基づいて、地道な努力を重ねていこう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。