Mizuki Blog

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「思考は現実化する」を読んでみた!役に立つ内容だらけだったので、感想を書いてみる

「思考は現実化する」という本は、「七つの習慣」や、「道は開ける」に並ぶ世界的に有名なベストセラー自己啓発書である。

 

私は昔から、自己啓発書を読む事が結構好きで、ちょくちょく図書館で借りてきては、電車や家で読んでいる。

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自己啓発書=意識高い系アイテムとしてネットでは、馬鹿にされる風潮がある。

恐らく本で齧っただけの知識をドヤ顔で披露するも、実力や行動が伴っておらず、忌み嫌われてしまう、意識高い毛の同志がワラワラと出現していたのだろう。

まあ確かにそんな人達の話を聞かされる立場を思えば、気の毒である。

心情お察しします。

 

自己啓発書とは、読むエナジードリンクのようなもので、一過性のテンションブチ上げ剤である。

この点が揶揄されがちなのだが、私からすればそれの何が悪いと開き直って言い返したくなる。心が弾んで、気持ちが前向きになる。結構なことではないか。

 

それに当然の事ながら、学べる事だってたくさんある。

人間の思考を変え、新たな行動に踏み出すための判断材料を手に入れることができる。

それが自己啓発書の魅力だ。自分の視野を広げ、新たな広がりが生まれる。

人間1人の発想には限界があるので、先人の知恵を借りちゃえばいい。

 

つまり、自己啓発書やビジネス書は、学んだことをどれだけ行動に起こし込めるかが重要となる。

そして、その良質な行動や思考を生み出すための材料=本の内容もまた我々読者にとっては、非常に重要なものだ。

 

本記事では、「思考は現実化する」を読んだ感想と要約を書いていこうと思う。

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※大学の図書館で借りたのだが、年季が入っているのか少々汚い。笑

割と率直に書いていきます。

 

 

感想

ベストセラーであるが故に、内容は重厚感たっぷり。

この本の特徴は、成功=経済的成功だとハッキリと述べられている事。

この本が記された20世紀前半のアメリカ社会を反映しているような、資本主義社会で成功する為のマインド論本である。

現代社会で求められるような、「お金がなくても幸せ」といった論調が一切出てこないのも、時代を感じさせる本ではある。

が、誤解しないでほしいのは、この本には、時代を超えて普遍的な学びの要素がたくさん散りばめられている。

 

まず本書は、序章、第一章~第十八章、そしてアクションマニュアルという構成に分かれる。

序章では、「思考は現実化する」の完成までの経緯や道のり、過程にある困難などが記されている。

そして一章から十八章では、成功する上で必要な自己啓発論が熱く語られている。

アクションマニュアル付きで、アフターフォローも欠かさない。

 

自己啓発書は、科学的な根拠や統計データに頼ることが難しいため、著者であるナポレオン・ヒルや、アメリカの鉄鋼王カーネギー、その他実業で財を成した人物の成功談を紹介した上で、そこから導き出される「成功に必要な要素」を記すという構成。

換言すれば、「私や〇〇が経済的に成功できたのは、こういうマインドorノウハウがあったからです!」という文章がひたすら続く。

 

まぁ確かに、単にノウハウを書き並べるだけでは、説得力がないし「ぼくのかんがえたさいきょうのかんがえかた」になってしまうので、ここまで人々から支持を集める事もなかっただろう。ただの根性論に終始しなかったのはさすがというほかない。

 

残念だったのは、本書の核となる部分が曖昧であった事。

「思考は現実化する」というタイトルにある通り、明確な願望があれば、行動が生まれ、それが結果として富を生むといった旨の主張が、第二章にはある。

要約すると以下のような内容である。

 

"まずあなたが実現したい願望を明確にせよ。そしてそれを達成するための詳細な計画を立てよ。そしてそれを実現する為に行動を起こしなさい。計画は曖昧であってはいけない。綿密なものでなくてはいけない。"

 

ん~待て待て。昔の本(1937年初版発行)にこんな事を言っても仕方ないのだが、その「やりたいこと」が分からないから、皆困っているのではないだろうか?

頭を振り絞って考えてみても、やりたい事というのはそう簡単に湧いてくるものではない。

ウンウンと頭を捻って出てくれば苦労はしない。

 

「やりたいことやるべき!」という主張が供給されまくる一方で、やりたい事探しの需要に対する供給が絶対的に不足している。

尚且つ本書では、やりたい事に熱意が伴っていないと、努力を継続する事が難しいという旨の事が書かれていた。動機づけをしないと熱意が弱いという。

 

つまり、「何らかの動機に裏付けされるやりたい事」がまず何より必要であるということだ。

現代病とも言うべき、「やりたい事が分からない」という悩みに対する解決策が明示されていない。

しかし、そもそもスタートラインより前のフェーズである「やりたい事探し」に苦戦する人は少なくない。

そんなもん自分で見つけろ!と言ってしまえばそれまでだが、「やりたい事を見つける為の具体的な方法」が記された本が、もっと世に出てきても良いのではと個人的に思う。

 

とはいえ、やはり内容は総合的に網羅されている素晴らしい本である。

自己啓発書をあれこれ読む必要はなく、これ1冊でも十分ではある。

 

起業を志す者だけではなく、サラリーマンにも通ずる成功ノウハウが書かれている。

 

例えば私が印象に残ったのは、「プラスアルファの魔法」という心がけ。

自分が与えられている仕事に、常にプラスアルファをして働く事が重要であるという考え方だ。

会社が自分に要求している以上の仕事をすれば、必ず何らかの対価が返ってくると著者は説いている。与えられている給料以上の成果を出すことが必要だと。

 

んなバカなと。資本家は従業員から搾取する事しか考えていないから、どれだけ働こうがムダだと。私自身はそう思いながら読み進めた。

著者が主張する、「プラスアルファの魔法」の以下の通り。

 

・職場で重宝され、出世のチャンスに繋がる

・今の会社より高い給料を払ってくれる職場に転職できる

・奉仕する精神を養う事ができ、技術と能力の発達にも繋がる

→仕事が熟練する

 

成るほど。ワ〇ミの経営者のようなやりがい搾取は嫌いだが、これならまぁ納得できる。

自分の仕事の能力を発達させるためには、常に先回りして行動する事が不可欠である。

自分に出来る事、やれること、そして相手が何を求めているかを常に考えて行動する。

それが「プラスアルファ」の魔法の本質である。

金銭的リターンが100%あるとは言えないが、少なくとも仕事で活躍する為には不可欠であろう。

 

本書にはプラスアルファの魔法というマインドを兼ね備えていた結果、出世したり高給な仕事が舞い込んできた実体験が述べられている。

 

「熱意」に関する項目も、印象に残った。

それこそ根性論かよとツッコミを受けそうだが・・・。

 

熱意が忍耐力と成功をもたらすと記されていた。

確かに、大してやりたい事でなかったら、すぐに投げ出してしまうだろうし、つまりそれは成果にも結び付かない。

だからこそ、自分の熱意の源泉=やりたい事や目標、願望をハッキリさせよと筆者は繰り返し主張しているわけだ。

信念や熱意を熱くするためには、ポジティブ思考を心がけ、毎日願望を声に出して言う事が必要であると本書にはある。

つまり自己暗示をかけた上で、行動せよと言っているのだ。

これも存外バカにできない・どころか結構心に刺さった。

というのも精神と行動はリンクしていると思っているからだ。

ネガティブ思考の時には、何か新しい行動をする気が起きないし、その逆もまた然り。

 

という事は、「自分なら絶対できる!」とセルフ洗脳してしまえば、体が勝手に欲望達成の為に動きたくなるだろう!という算段である。

少なくとも、無気力状態or普通のテンションでは中々アクションを起こす気にもなれないし、有効な手段であることには間違いないと思った。

自己啓発書に共通する、ある1つの問題点

自己啓発書って、結局はその人の成功体験談に終わることが多い。

「俺/私はこうやって成功した!」という内容であることがほとんどだ。

尚且つその成功体験は、俗人性が高く「その人だから成功できたのだ」というようなものである。

つまり、成功にはいくつものパターンが存在し、全く同じようにトレースをしても意味はないという事だ。(※そもそも他人とは違う事をしたから、その他大勢から脱け出して「成功」することができたはずだ。)

だからこそ、成功の本質を学ばなくてはならない。上辺だけを真似するのではなくて、応用する事ができて、土台となるマインドを学べばいい。

例えば本書では、成功ノウハウだけではなく、失敗が生じる根本的な原因も詳しく述べられている。

 

いくつかの内容を以下に抜粋する。

 

・イヤな状況になると、対処しようとせずに逃げ出してしまう

・言葉遣いが下品で、礼節に欠ける

・他人の内情について、低俗な噂話を楽しむ

・収入と支出の管理に無関心で、浪費壁がある

・協調性がなく、他人と協力できない

 

いずれも、物事を成し遂げる為には、障壁となる行動習慣である。

継続して物事を成功させようという胆力もなく、金銭にだらしなくて、人からの信用を失うような言動は、ビジネスマンとして他人から必要とされない。

また、協力なくしてはどんな仕事も遂行することはできない。

 

仕事で成功する為には、どうするべきなのか?成功者の行動の上っ面をなぞるのでなく、その根底にある考え方を吸収することが本質的な学びと言える。

「思考は現実化」するには、そんな本質的な思考がギッシリと詰め込まれている良書であった。

「思考は現実化する」の本当の意味、私なりの解釈

思考は現実化するとは、「ただ考えるだけで、それが現実のものとなる」といった短絡的な解釈ではない。

土台としての思考があって、その思考を基に行動が抽出される。そしてその行動を試行錯誤しながら継続していく事が、結果として現実化に結び付くという解釈で間違っていないと思う。

 

逆に言えば、願望や夢、目標がはっきりしておらず、何の為に行動しているか分からない状態では、そもそも「やりたい事を実現する」ことすらできないということだろう。

なぜなら、行動とは手段であるからだ。

そしてその手段は、目標や夢によってそれぞれ異なる。

起業家としての成功、サラリーマンとしての成功、恋愛での成功・・・etc

それぞれ取るべきアクションは異なるし、置かれている状況によっても異なる。

そう、だからこそ他人の行動(手段)だけを真似していては意味がないのだ。

しかし、本質なら幅広く共通する。

成功の為の本質を学ぶことこそが、皆に等しく恵みのある果実をもたらしてくれるのだ。

 

最後に

総評して言えば、本当に良い本でした!

本を読むと必ず、新たな発見があって良いですね。

「こんな考え方あったのか」「次からこうやって行動してみよう」と、新しい学びがあってワクワクします!さぁこれからまた毎日を変えていこうというやる気が生まれますね。

皆さんもぜひ一度読んでみてください!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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