オナ禁とは、都市伝説のようなものである。
人は、未知なるもの、神秘的なものに惹かれる。
科学的根拠が不十分でも、何か超越的なものに縋りたくなるのが、人間の心理というものだ。
人は占いやおまじない、宗教儀式など、人知を超えた力に頼ることがある。
オナ禁もそうだ。
男なら、誰もが一度は試したことがあるのではないだろうか。
オナ禁にはいくつものメリットがあると、ネット上でまことしやかにささやかれているからだ。
そのメリットの真髄は、「女性にモテる」ということにある。
男に生まれてきた以上、女性にモテたいという本能がある。
男は多くの子孫を残すべく、できるだけ子種をバラまこうとする本能が備わっている生き物なのだ。
さて、オナ禁をすると果たして女性にモテるのだろうか?
答えは、「モテるようになる確率がUpする」というのが私の見立てだ。
まず何を以てして「女性にモテている」といえるのか、その定義が曖昧ではあるが、
オナ禁を始めようという男性は、そもそも恋人を有していないという人が圧倒的である。従って、ゴールを「恋人ができること」に設定しよう。
それではさっそく解説していく。
- 〇オナ禁の本質は、自分にブーストをかけることにある。
- 〇恐怖や自制心というリミッターを壊すには、どうすればいいのか?
- 〇なぜオナ禁に関する主張は曖昧なのか?
- 〇オナ禁の継続すべき期間は?
- 〇オナ禁によって現状への不満を明らかにする
〇オナ禁の本質は、自分にブーストをかけることにある。
オナニーをしないと、性欲はグングンたまる。悶々とするも、自分では処理できない。
あまりのムラムラさ加減に、仕事や勉強が手につかなくなる。
そして、ムラムラと同時に、積極性のようなものが自己の内面に生まれる。これは、男性ホルモンの一種であるテストステロンの値が向上するからであろう。
そのエネルギーが、自然と自分を現実世界の女性と向き合わせる。
自然と自分が明朗快活になっていく。
また、ムラムラが溜まれば溜まるほど、とにかくそれを発散したくなる。
その高ぶったエネルギーを発散すべく、女性にアプローチをするようになる。
いわば、「女性にアプローチをかけたくなる状況」に、自らを強制的に追い込むのだ。
(※もちろん下心のみで近づくのは相手に失礼だが)
オナ禁によって、自分のモチベーションを高めることができるのは間違いないといっていいだろう。
男性が、恋愛を始めるには、とにかく積極性が重要だ。
ごく一部のイケメンを除いては、男性から女性を口説かなくてはならない。
何もしないでいて、女性が寄ってくることは残念ながら期待できない。
一念発起をして、女性を口説こう!と思い立っても、中々行動に移せないことだってある。「失敗したらどうしよう?」「振られたらどうしよう?」と次々と、不安が浮かんでくることもあるかもしれない。
傷つくことへの恐怖は誰にだってある。
〇恐怖や自制心というリミッターを壊すには、どうすればいいのか?
自己啓発書を読んだり、尊敬するインフルエンサーの情熱的な動画を見たり、好きな音楽を爆音で聴いたり、松岡修造の動画をYoutubeで見たり・・・。
それも有効な手段である事は間違いない。
しかしそれらによる、やる気のセルフ向上は、一過性で終わってしまうことも多い。
一時的にやる気が上がるものの、数日或いは数週間で終わってしまう。
もっと強く、自分の本能に訴えかけないとダメだ。
そこで、三大欲求の一つである「性欲」にフォーカスする。
性欲は大きな欲求であり、発散しない限り、その欲求は残り続ける。
その欲求を発散するべく、退路を断ち(AV)目の前にあるカベを乗り越えなくてはならない。
〇なぜオナ禁に関する主張は曖昧なのか?
これは正直、自分で体感してみないと分からない状態である。
人の身体は全く同じというわけではないので、オナ禁にも個人差はある。
2chまとめサイトや個人ブログにおいて、(私もそうだが)オナ禁に関する主張は、終始曖昧なものになりがちである。
それは結局「個人差による」としか言えない領域だし、科学で立証されているデータがいくつかあるものの、そもそも「モテ」にはあらゆる要素や偶然が関わってくるため、個別具体的に論じることができないからだ。
恋愛は不確定要素に左右されやすいし、例外だって無数にある。
「オナ禁やればモテんのかよ?白黒ハッキリつけやがれ!」と言いたくなる気持ちは分かるのだが、こればっかりは難しい。
ただ、明らかにエネルギーがチャージされていくような感覚はある。
やはり、オナ禁は男性ホルモンである「テストステロン値の増加」と密接な関係にあるからだろう。
所謂、オナ禁のメリットで挙げられるような、「肌がきれいになる。ヒゲが伸びにくくなる。集中力が上がる。自信がつく」といったものは、テストステロンの増加によるものだと一般的に言われている。
〇オナ禁の継続すべき期間は?
射精をしないで精子を溜めた状態においては、日数の経過に伴って、テストステロンは増加していく。(一説によれば、一週間前後がピークでその日を境として、段々と下がっていく)参考:高須幹弥先生のYoutube→https://m.youtube.com/watch?v=aeVjry_NzVQ
オナ禁の継続すべき期間については、意見が分かれる。
1か月や3か月、半年、あるいは生涯に渡って、などなど・・・。
テストステロンの値のデータを見れば、1週間が経過して以降は、オナ禁によって得られるメリットは減少する。
高須先生がおっしゃっているように、射精しすぎないのも体に悪い。
では、こういう考え方はどうだろう?
オナ禁は、彼女ができるまで続ける。
もっともその頃には、オナニーする必要性もないのだが。
オナ禁の継続期間を設定する事には、意味はない。
「オナニーを我慢すること」が目的となってしまい、本来のあなたの目的を見失ってしまいがちだからだ。よくありがちな、手段と目的の混合である。
目的は人それぞれ、多少異なる。
大多数の人は、恋人を作ることだが、仕事や勉強に集中するべくオナ禁をする人もいる。
オナニーを禁じて(手段)「女性へアプローチすることのモチベを高めて、彼女を作る(目的」という目的があった場合、重要なのは行動することだ。
オナ禁をしたからといって、女性がたちまち寄ってくるということは可能性としては低い。
オナ禁による自身アップで、女性に好意を持たれることもあるが、大切なのは自ら彼女を作るための行動を起こすこと。オナ禁はあくまでそのためのブースターなのだ。
〇オナ禁によって現状への不満を明らかにする
が、繰り返すが、オナ禁の本質は、「自己への制約」にあると思う。もちろん、科学を看過することはできないのだが。
オナニーを繰り返しているだけでは、結局現状は何も変わらない。
安易に性欲処理を出来ているが故に、現状に不満は生まれないし、現状に甘んじているからこそ、それを変革しようとするアクションを起こそうともしない。
そんな情けない自分から脱するための手段が、オナ禁なのだ。
「俺はこれから彼女を作るぞ。男を磨くぞ。」と決意を固め、行動し始めるファーステステップがオナ禁である。
「他人の性行為を見て、満足し続ける」人生でいいのだろうか?と自分に問いかける作業でもある。
〇最後に
オナ禁とは、男の修行である。
男の人生は、とにかく全てを自分で掴み取りに行こうとすることが大切だ。
女性も金も仕事も、自分の行動次第である。
辛いことだって容赦なく襲い掛かるし、打ちひしがれそうになる瞬間もある。
強い気持ちがないとやっていけないのが、男の人生だ。
自分の心に火を灯す。その為の手段がオナ禁だ。
科学的効果がどうとか、疑う前にまずは自分で試してみてはどうだろうか。
(※科学的な主張ができておらずすみません)
オナ禁は、自己暗示をかける上では、有効な手段であると思う。
「オナニーしてない俺イケてるんじゃん?」「オナニーってほとんどの男がやってるダサい行為だけど俺はやってない。俺やっぱすげえわ。」と。
そういった、ちょっとした自信が自分を少しずつ変えていくきっかけになるのかもしれない。
同志の皆様の健闘を祈ります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。