Mizuki Blog

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与沢翼氏の「秒速で1億円稼ぐ条件」を今更ながらレビューしてみる。

この前、何気なくブックオフに足を運んだところ、このような本を見つけた。

「秒速で1億円稼ぐ条件」

 f:id:mizuki19980513:20201112131110j:plain

与沢翼氏の書籍である。

 

新たな時代の成功者・「ネオヒルズ族」として、世間を大きく賑わせた与沢氏。

TVや書籍、雑誌などあらゆるメディアを席巻し、時代の寵児と呼ぶにふさわしい存在だった。

「秒速で一億円を稼ぐ」が彼を表すキャッチコピーであり、代名詞であった。

 

彼が興した会社は、過去に二度倒産している。

一度目は、アパレル事業会社を2011年に倒産させる。

二度目は、アフィリエイト会社を2014年に倒産させた。

 

その後、シンガポールやドバイなど、海外に移住。

現在は投資家として活動し、2019年の記事によれば、資産は約70億円にものぼるという。

二度の倒産を経てもなお、不死鳥のように蘇り、その度に莫大な資産を手にしている。

 

私は、与沢氏のTwitterをフォローしているが、彼の発言から分かるのが、「誰よりもお金に貪欲であり、独自の人生哲学を持っている」ということだ。

世の有名な起業家を見渡してみると、その多くは「自分の夢や達成したい事を、ビジネスを通じて実現させたい」という欲求を持っている。

特にベンチャー起業家にその傾向が強くみられ、皆口々に自分の実現したい世界を語っている。

 

しかし、与沢氏の場合はそうではないように思える。

彼はあくまでも、「お金を稼ぐ」を第一の信条としているように感じる。

お金稼ぎから目を逸らすなよ、と。

まさに、「お金の求道者」なのである。

だから彼が語るビジネス思想は、現実に即したシビアなものが多い。

 

※別にどっちがより優れているとか正しいとかではなく、単なる価値観の違いです。

あと上から目線で本当にすみません。

 

閑話休題

お金稼ぎに人生の全てを捧げた与沢氏のビジネス哲学を、彼の書籍「秒速で一億円稼ぐ方法」から抜粋して紹介させていただく。それに加えて、私の考えた事や感じた事なども書いていく。

 

今ある資源でスタートを切れ!

今あるものにフォーカスしていくしかないのは当たり前の話で、それをどう活かしていくかが問われてくる。めそめそと現状を嘆いているばかりでは何も始まらないのだ。

 与沢翼『秒速で1億円稼ぐ条件』フォレスト出版、2013年、41p

 これは当たり前のことのようで、実は中々気づけないことだったりする。

 

もっと軍資金があれば・・・。もっと仲間がいれば・・・。

ないものねだりをしていても、現状はいつまでたっても変わらない。

そうではなく、「今できることは何か?」に思考の照準を合わせていかなければならない。

幸いにも、今の時代は、お金をかけずとも様々な物事に挑戦できる。

HPを作って商品を売ればいいし、SNSで宣伝する事も可能だ。

BASEを使えば簡単にネットショップを開設できるし、要らないものがあればメルカリで売ればいい。

 

また、Youtubeやブログの広告収入でお金を稼ぐことだってできる。

 

例えば、流行やアルゴリズムを読み取ったうえで、Youtubeに挑戦してみる。

ルーティン動画が流行っているので、自分もルーティン(モーニングルーティンやナイトルーティン)動画を撮影し、投稿すれば、関連動画に潜り込むことができる。

Googleはなるべく長い時間、Youtubeに滞在してもらいたいので、同じような種類の動画をどんどんおすすめに表示させる。その波に上手く乗るのだ。

その過程において、自分のビジネスや商品を宣伝すれば良いのだろう。

 

「ないからできない」と言い訳するのでなく、自分が持っているものでできることは何か?という発想を持たなくてはならない。

 

与沢氏の場合も、アパレル事業を倒産させた後は、彼が持っていたセミナー資料を自身の商材として活用し、再起を図っている。もちろん各種SNSもフル活用している。

真似のできるビジネスモデルを探せ!

すでに成功している市場でビジネスを小さく始め、そこに経営者の個性が加わり、結果的に成功したときに独創的なビジネスに見えることがある。

ファッションサイト「ZOZOTOWN」は日本最大級だが、もともと、ああいった構想のものではなかった。

同上、75p

 起業というと、世の中に全く存在しなかったオリジナルな商品やサービスを開発しなくてはならないと思いがちである。

しかし、革新的なアイデアを0から発想することは難しい。

 

それに、世の中に存在していない市場を創出したり、世に全くない商品を消費者に根付かせることも難しい。

つまり、成功した先人のビジネスモデルを真似する事が何よりも重要である。

成功者には、成功するだけの理由と価値がある。

もちろんただ真似するだけではダメで、独自性がないと売れないので、徐々に新たな機能や特徴を加えていく必要がある。いずれにせよ、できる範囲からビジネスを始めていくことが大切である。頭の中であれこれと考えているだけでは何も始まらない。

最初に一歩踏み出すための参考として、先人のビジネスモデルを真似する必要がある。

ブログは秒速で稼ぐための基礎体力作り 仕入れた情報を自分の視点で加工する

あなたが自分のブログを魅力的なものに育てていくには、どういうことに取り組めばいいのだろうか。(中略)書き手の視点で情報と情報を融合し、そこに自分なりの新しい解釈を加えたり、気づきを入れたりして書き手ならではの情報を創造する加工能力が求められる。(中略)ありふれた情報でも、そこに何か視点をつけ加えることで新しい情報であるかのように演出することもできるということだ。

同上、106p

与沢氏は、ブログを通じてアフィリエイトビジネスに取り組んでいた。

彼の書籍の第四章では、ブログビジネスに関するノウハウが書かれている。

 

私は、ネットサーフィンが好きで、色々なサイトを巡っている。

特に、評論系のコンテンツはその人独自の考えを知ることができるので、興味深く感じる。

ネット検索が当たり前となった時代、「ただの情報」は価値が高いとは言えない。

しかし、知名度を問わず、新たな視点や解釈のあるコンテンツには価値がある。

また、大半のネットユーザーは受動的コンテンツ消費者である。

従って、能動的にコンテンツを提供することの価値は大きい。

それがただの情報でなく、自分独自の考えであったのなら、なおさらである。

ネットに存在する無数の情報を、どう集め、いかにして編集していくか?がコンテンツ発信に問われる。

読者にどれだけ有益な情報を与えられるか?

メッセージは、やはり読者のメリットにつながるものでなければならない。

自分本位のメッセージは、読者に共感されない。

同上、151p

 

ブログで重要なのは、読者にメリットがあること。

「面白い」「役に立つ」「悩み解決」「ライフハック」「マインドハック」などなど・・・。

芸能人にはファンが居て、芸能人の日常そのものに価値がある。

しかし無名な人間の日常は、魅せ方を工夫しないと、中々見てもらえない。

 

私が思うに、情報発信で大切にすべきコアは2つある。

それは、情報の有益性×独自の視点である。

※上に挙げた2つの与沢氏の意見を要約しただけになってしまったが・・・。

片方だけでは、不十分である。

 

情報の有益性、即ち学びの要素には一定の需要がある。

例えば、Youtubeにおいては書籍やニュースを要約するチャンネルは数万人規模の踏力者を誇っているチャンネルがいくつも存在する。

特に、「難解なコンテンツを分かりやすく伝える」ということには、大きなニーズがある。

尚且つ、私見を加えることで、あなた独自のオリジナリティに溢れたコンテンツを生むことができる。

 

情報の有益性だけでは、他のコンテンツと差別化を図ることが難しく、独自の視点だけでは説得力がなかったり、読者にとってメリットがなかったりする場合がある。

 

オリジナリティがあって、読者にインパクトを残しつつも論理的正当性とメリットをしっかりと持つ。

これがコンテンツ発信の理想形なのではないだろうか。

詳しくはこちらの記事に書いたのでぜひ読んでみてほしい。

mizuki19980513.hatenablog.com

 

読者を熱狂の渦に巻き込むプロダクト・ローンチ

ネットで調べたプロダクト・ローンチは、まず見込み客を大量に集めるというものだった。そしてアフィリエイト・キャンペーンを張り、見込み客を一つのランディングページに集め、そこからステップメールでセールスレターを送り、期間限定で販売する手法であると説明されていた。

同上、189p

プロダクト・ローンチとは、商品を販売する前から定期的に情報を伝えて見込み客を集め、一定の期間に大きな売り上げを狙う販売手法である。

 

また与沢氏は、ザイアンスの法則を挙げ、単純接触効果の重要性を述べた。

接触回数が多いほど、親しみを感じやすくなる人間の感情の変化について述べた法則である。

 

セールスレターに大事なハイライトとオチ

与沢氏は、動画によるセールスレターの配信をYoutubeで行っていた。

彼は、動画によるセールスレターについてこのように述べている。

 

顧客は、オチのない話を第二話、第三話と続けられても読んでみようとは思わないのである。(中略)顧客は、最初の第一話で満足度が高いと次も見たいと思うようになるものだ。オチを作る意味は、顧客に次を期待させ、その内容を想像させることにある。

同上、197p

商品を販売する上で、重要なことはいくつもある。

その中でも、消費者に信頼してもらうことの重要度は高い。

ザイアンスの法則に則って考えれば、単純接触を繰り返すほど、徐々にだが信頼度は高まっていくことが期待できる。

 

従って、セールスにおいても初っ端から商品をゴリ押しするのではなく、回数を分けて商品について知ってもらわなくてはならない。

しかし、消費者はわざわざ何度も、同じ商品の宣伝を見ようとは思わない。

ことネットビジネスにおいては、一瞬でそのページから離脱されてしまう。

だから、与沢氏のように、まずセールスレターを分割する際は、第一話に強烈なインパクトとオチを残し、その後第二話、第三話とそれぞれオチを作り、次回への期待へとつなげていく事が重要なのだろう。

 

ここでいう「オチ」とは、情報の核心であると思う。

つまり、読者(視聴者)が一番気になるところをあえて言わない。

次回まで取っておく。気になる続きは次回、という手法は連続ドラマでも当たり前の手法だ。

 

そして、初回におけるインパクトとは、商品を今後販売していくであろうターゲットに強く訴求したいコアの部分である。

「お金稼ぎの情報商材」であれば、現代社会の歪な構造を訴え、危機感を煽る。

サラリーマンのままでは一生成功できませんよと。このままでいいんですか?と。

そして、お金稼ぎの手法がある事を伝え、読者を惹きつける。

あなたも努力すればお金持ちになれます。その方法を伝えますと。

 

ごく単純に説明すれば、このようなメッセージになる。

ネットビジネスはとにもかくにも、「発見」してもらうこと、「集客」することが大切で、心理学と密接に結びついた手法が求められるのではないだろうか。

あなたは何で稼ぐ人になるのか?

私は、初心者の場合、そこにある市場をきちんと見据え、「誰に」向かって、「何を」伝えるのかをきちんと考えておくことが大事だと思っている。いわゆるコンセプトメイクの確立である。

同上、150p

 あらゆるビジネスに共通して言えることだが、「誰に」「何を」売るかが、土台となる。その土台を基に、セールスに関する戦略や商品開発が成り立つからである。

また、ブログで商品を販売する場合、「キーワードの選定」がとにかく大切となる。

検索した際のヒット件数が多くても、競合となるサイトが多ければ埋もれてしまう。

競合が少なくても、ヒット件数が少なければ、お金儲けには繋がりにくい。

 

これを乗り越える為には、大きな市場を選び、尚且つ切り口を工夫する事だと思う。

与沢氏は、このことについて以下のように語っている。

すでに使われているテーマを言い換えることによって、新しい市場のように見せることができる。私がテーマに選んだ「フリーエージェント」にしても、むしろ「ノマドワーキング」という言葉の方が先に世の中に広まっていた。(中略)私は言い換えることで新しいものに見せたわけだ。

同上、149p

例えば、発信する内容そのものが、他の競合と同じようなものであっても、コンセプトとなるフレーズが新しければ、新しい概念としてユーザーに訴求する事ができる。

現在流行している市場やビジネスに乗っかりつつも、新たな潮流を生み出す。

 

〇最後に

与沢氏のビジネス思考は、徹底して現実に即しており、緻密な戦略と戦術の基に成り立っていた。今後も彼の発言をウオッチしていきたい。

次回は、彼のアフィリエイト手法について具体的に語っていこうと思う。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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