Mizuki Blog

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音声メディアの徹底解説~人気の理由や背景~ Voicyとstand.fmを中心に。

新たなメディア媒体として、近年にわかに盛り上がりを見せる音声メディア。

 

スマートスピーカーや、AppleAirpodsの登場により「音声」は人々にとって更に身近なものとなった。

イヤホンコードを使う事なく、身体にフィットさせたまま音声を享受できる。ストレスなく音声を楽しむことが出来る。

また、音声によって機械に指示を出す事も可能になった。アレクサやSiriなどを誰もが使う時代となった。

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それによって消費者の行動にも変化が訪れた。

例えば、本。従来であれば、本は字を追って読むものだった。

現在では、本を「音声を聞いて楽しむ」という方法も主流になりつつある。

ネットの普及や音声デバイスの発展に伴って、オーディオブックをより身近で便利に楽しむことが出来るようになった。

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また、近年では「音声広告」という新たな広告も誕生している。

 

バイスやIoTの発展により、音声によって新たに可能となる事も今後増えていくと期待される。

 

事実、音声配信サービスの市場はグローバル規模で拡大を続けている。

「少なくとも月に一回は音声配信サービス(ポッドキャスト)を聴いているユーザーの割合は」は、米国が26%、中国は29%に上る。

引用: https://note.com/ogaken/n/na4b0c2d5d370

 

音声サービスは以下のように大別される。

 

ネットラジオ

②音声配信サービス

ポッドキャスト

④オーディオブック

参考URL https://otonal.co.jp/blog/4658

 

音声サービスとひとくちにいっても、多様な種類やサービスが存在するのだ。

 

本記事では、音声コンテンツのメリットや特徴についてまとめていきたい。

また、いくつかの音声メディアの概要と特徴、私見を述べていきたいと思う。

 

それではまず、音声コンテンツが持つ長所について書いていく。

 

■受信者側

〇音声コンテンツの良さ① ながら聞きができる

読者の皆様も、一番に思いつく音声コンテンツのメリットがこれにあたるのではないだろうか。皿洗いや洗濯などの単純作業の際、目を離す事は出来ないので動画やSNSを見るわけにはいかない。しかし、耳なら唯一空いている。

従来であれば、好きな音楽を流す事が一般的だったように思える。しかし、音声メディアやコンテンツが多様になった今、自分好みのコンテンツを豊富な選択肢の中から選ぶことが出来る。隙間時間や単純で退屈に思えてしまう時間を彩ってくれるのが音声コンテンツの良さである。

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私の場合、ジムで運動をしているときや電車に乗っているとき、目的地に向かって歩いているときに音声コンテンツを聴いている。

 

〇音声コンテンツの良さ② 声が持つポテンシャル

この人の声って、なんか癒されるんだよな~と思う事は少なくないはずである。

文字や写真では伝わらない、「声の魅力」を味わう事が出来るのは、音声コンテンツならではであろう。

 

■発信者側

〇音声コンテンツの良さ① 

発信が手軽にできる文章を考えて入力したり、動画を編集したり、綺麗な写真を撮影することなく、手軽に誰でも発信を出来るのが「音声」の良さであると思う。特別なスキルや、高価な機材がなくとも、誰でも使う事が出来るのが「声」なのである。

 

〇音声コンテンツの良さ② 自分のキャラクターを伝えやすい

声は、文字よりも人柄が出やすい。文章の場合、工夫しないと無機質になってしまいがちだ。SNSやブログで見る文章から伝わる人間性と、実際に会った時の印象が違う事もままある。

自分という人間をよりダイレクトに伝える事が出来るのが、音声配信のポテンシャルだ。

 

それでは次に、各音声配信サービスの特徴について(VoicyとStand.fmを中心に)まとめていく。

 

 

Voicy

概要/特徴

Voicyの特徴の一つは、発信者が「審査制」であるということ。誰もがこのプラットフォームで配信できるわけではなく、申し込みをして受理された場合にのみ配信する事が出来る。

 

Voicy代表取締役である緒方憲太郎氏は、以下のように語っている。

配信者であるパーソナリティは著名人だけでなく、ビジネスやその分野の専門家、ミュージシャン、インフルエンサーなど幅広く、年齢もバラバラですが、人を惹きつける面白い話、ユニークな話、役に立つ話ができる「魅力的な人」であることが重要です。

なぜ今音声メディアが熱いのか。VR時代にVoicyが音声メディアに挑むワケ。 - Digital Shift Times(デジタル シフト タイムズ) その変革に勇気と希望を

Voicyは、CGMのサービスではない。(※CGMとは、Consumer Generated Mediaの略称。消費者が生産者となって、生成されたコンテンツや作品のこと。

「魅力的な人」と判断された場合にのみ、Voicyで音声コンテンツを配信する事が出来る。

 

私見

発信者を絞ることによるメリットはいくつか考えられる。

 

まず一つ目は、ユーザーに期待感を与え得るという事だ。つまり先の引用にもあったように、発信者を「魅力的な人」にのみに絞っているが故に、「このアプリを開けばとりあえず何かしら面白い人が見つかるのではないか。」という期待と確信を生むことが出来る。

 

また2つ目のメリットとしては、発信者にとって自己ブランディングの強化になるという点が挙げられる。誰でも発信できるわけではないが故に、パーソナリティーに選ばれるという事は、その人の人柄や経歴、コンテンツの質がある一定のレベルに達しているという事を意味する。(あくまでVoicyの評価と判断によるものではあるが。)

 

従って、Voicyというプラットフォームの人気が上がれば上がるほど、発信者の権威も増す。Voicyでパーソナリティを務める事そのものが「うわこの人凄い」と評価される。

 

”誰もが表現者になれる時代、コンテンツが溢れた時代におけるプラットフォームとは一線を画す。CGM型ではないwebサービスも今後増えていくのかもしれない。

 

☆私の好きなVoicyのチャンネル

サウザーラジオ〜志、天をも穿つ〜 by サウザー/ Voicy - 今日を彩るボイスメディア

サウザーさんのVoicyは面白い。資本主義社会でどう勝ち抜くか?という命題に主眼をおいて、彼の経験に基づいた独自の思考や哲学を垣間見ることが出来る。冷静に淡々と話しながらも、内容そのものはアツい。新たな発想や、物事の捉え方を吸収できるので、ぜひおすすめのチャンネルである。

 

stand.fm

特徴/概要

CGM型の音声プラットフォームサービス。誰もが簡単に収録配信やLIVEを配信する事が出来る。

 

レター機能により、配信するコンテンツの不足にも困らない仕様となっている。

創業者である中川綾太郎氏の見解は以下の通りである。

直近の目標では配信者にフォーカスし、配信者が面白いコンテンツを作りやすくすることを目標とする。面白いコンテンツが増えれば、配信者や視聴者も自然と増えていく、という考えなのだそうだ。

https://thebridge.jp/2020/08/stand_up_fm

SNSとリンクさせ、レター(話すお題)を募集する事が出来る。また、誹謗中傷や悪質な内容は届かないようになっている。

 

コンテンツ配信におけるボトルネックや、SNS社会における問題点に配慮が行き届いたサービスだ。

 

また、複数人での配信も可能となっている。

 

私見

ネットサービスの良い所は、「普通に生活していては知り得なかった人との出会いがある」という点であるように思える。

stand.fmにしてもそうで、誰かのラジオをのぞき見する事で新たな出会いがある。

音声だからこそ、その人の人柄や魅力が伝わってくる。

有名人や著名人、クリエイターでなくとも、面白い情報や経験、コンテンツを発信している人はたくさん居る。また多数派にウケなくとも、自分にとっての「個人的なお気に入り」が見つかる可能性だってある。「音声を通じた新たな出会いや思わぬ発掘」こそがstand.fmの魅力であると思う。

 

Spoon

韓国を拠点とする企業によって開発されたオーディオライブストリーミングサービス。

主要機能は以下の3つ。

 

LIVE(生配信)

TALK(他ユーザーからリクエストされたお題に応えるコンテンツ)

CAST(収録配信)

 

ギフトマークの使用によって、配信者に支援する事ができる。

Radiotalk

音声収録型による配信。編集により、声の高さや低さ、音量などを加工できる。

また、効果音を挿入する事も可能。ブログやサイトに音声を埋め込むことが出来るのが大きな特徴の一つ。

Podcast

Appleによるインターネットラジオインターネットテレビサービス。

 CGMというよりも、旧来のメディアをインターネットを介して享受する為のサービスである。

 

音声発信について思う事

 

 Twitterでもつぶやいたが、物事を伝える時に、「文章で伝える方が得意」「声で伝える方が得意」かは人によって分かれるのだと思う。

どちらにより時間を費やしているかで、どちらが得意になるかが決まるのではないか?と勝手に思っている。(※私の場合はツイ廃なので文章派)

 

人とのコミュニケーションは双方のスキルが求められる。

テキストベースも大切だし、オンライン会議や対面コミュニケーションでは、自分の思っている事を、精度をなるべく高く、話して伝えなくてはならない。

これが結構難しい。自分の思っている事を上手に言葉にしてアウトプットする事は練習が必要だ。

 

従って音声配信サービスで発信する事は、自分の考えを上手に話したり伝える為の良いトレーニングになると感じた。

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最後に

これからもどんどん新たなコンテンツやスターとなる配信者が生まれてくることだろう。傍観者の立場のみならず、自分も積極的に関わって「音声」というものを楽しんでいきたい。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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