私は、Webメディアを読むことが大好きである。特にインタビュー記事が大好きだ。
現在活躍している起業家、ビジネスパーソン、芸能人、普段表には出てこない一般の方々などの人生や独自の思考、経験を垣間見ることが出来るのが非常に面白いし勉強になる。
人生の視野が広がるというか、この世界の楽しみ方は多様だなと再認識する事が出来る。もっと自由に生きようと、活力が生まれるし、ワクワクする。行動の判断材料が増え、選択肢が広がる事によって、自由を感じるのだ。
特に私は、たくさんあるWebメディアの中でも、新R25が好きだ。新R25が好きな理由は以下の通り。
①親しみやすさがある。
→ネット上においては注目を集めPV数を稼ぐために、エッジのある主張が散見されがちだが、新R25は比較的マイルド。取材対象者であるインフルエンサーの主張に対して、時に宥める(?)姿勢というか、「とはいえ普通の人にとっては・・・。」と切り込む姿勢がある。だから読者である私は共感する事が出来る。「そうそう、そうなんだよ。ちょっと極論かもしれない。」と思う事に、遠慮なく突っ込んでくれる。
②前向きになれる
新R25のメディアとしての、スローガンは「仕事も、人生も、もっと楽しもう。」である。
だから、新R25には人生をポジティブに変え得る記事が多くある。
・キャリアにおける悩み
・転職に関するハウツー、マインド
・仕事の人間関係に関する悩み
・お金に関する価値観
・恋愛に関する価値観、ハウツー
・自己啓発
・マインドハック、メンタルに関する記事
などなど。人生を向上させたり、現状を変化させたかったり、姿勢を前向きにする上では欠かせないメディアだ。(個人的には)人生における行動のパートナー的立ち位置だと認識している。
③面白い
至ってシンプルな理由。面白いから好き。特徴は、「素顔に迫っている」点であると思う。ぶっちゃけた質問が結構多いし、心情に迫る質問も多い。上っ面な会話でなくて、その人の内面を深く掘りだそうとしているインタビュアーの思いが伝わってくる。
新R25編集長渡辺将基氏は、取材に関する極意を以下のように語っている。
たとえば「具体的にどういう行動を習慣にしているんですか?」ともう一段掘る。
「あの人の魅力は隠れたアツさをもっているところです」という話が出てきたら、「そのアツさが具体的にあらわれていたエピソードを教えてください」と聞く。
大切なのは目線と勇気 新R25編集長の「聞き出す力・企画の力」 | FEATUReS サイバーエージェント公式オウンドメディア
上記のような方法に則って取材が行われている為、曖昧でなく、具体的で他にはない情報や思いを知ることが出来るのだ。
④目新しさのある記事がある
例えば、堀江氏に、自著の内容について「極論ではないか?」と突っ込んでいく記事。
本人にモノ申す。ホリエモンの『多動力』って売れてるけど極論じゃない?|新R25 - シゴトも人生も、もっと楽しもう。
あのような記事は今まで目にしたことがなかったので、斬新だった。普通は、取材対象の意向を汲み取って、それに配慮したインタビューする事が多いからだ。
つまり、他にはない切り口やメスの入れ方が編集長はじめ、このメディアにはある。
だから、新R25でしか読めない記事がいくつもある。
⑤多様な価値観を吸収できる
お金や恋愛、人生の生き方や幸福の定義は単一ではない。人それぞれの考えがあって良いし、多様性が認められるべきだと私は考えている。新R25編集長も同様の見解を示している。
今、こういった時代なので、いろんな生き方や働き方がある。多様性をもってぜんぶ広めていきたいと思っている。
新R25の本音に切り込むインタビュー術 取材相手が素顔を見せたくなる理由 - ログミーBiz
コアとなる部分を持ちつつも、多様な意見に寛容でありつつ発信してくれることが、我々読者にとっても、視野を広げ、キャパシティを大きく広げる事に繋がる。自分とは異なる意見や立場の人に理解を示せるような人間になる上では必読のメディアだ。
次に、(勝手にすみません)私が思う新R25の凄いと思うところをいくつか書いていく。
①独自のUXによる差別化
新R25と言えば、LINE風の吹出し。文章をただ並べるだけでは、Webメディアとして印象が残りづらく、認知される事も難しい。差別化できないというか、十把一絡げにされてしまう。従って、UXなどデザインにこだわる必要があるのだなと感じた。
あのチャット風UXを見るとすぐに新R25と分かるから、群雄割拠のWebメディア時代においても見つけて貰いやすい。
②ポジショニングの上手さ
NewsPicksやCarrer hack、20'stypeのような意識高いメディアがひしめく中、後発組にも関わらず独自の存在としてポジションを確立しているのが凄い。リクルート時代の「R25」が持っていたネームバリューを引き継いでいる事もプラスに働いたかもしれないが、
メディアとしての方向性やブランディングがしっかりと練り込んで考えられている事がよく分かる。
ゆるふわ意識高い系メディアというか、「NewsPicksほど意識高い系の感じはしないが、情報感度の高いユーザーからそうでないユーザーにまで訴求できる」ような塩梅である。メディアがターゲットとしている20代のビジネスパーソンに広くアピールできるような大衆性のあるメディアだと思う。
③広告記事が面白い
新R25の広告記事は、商品やサービスを前面に押し出すのでなく、有名人やビジネスパーソンの素顔に迫りながら、その取材対象者にフィットした商品を紹介している。
また商品を紹介する記事で、開発者にインタビューする際は、忖度のない質問をズバズバと聞いている事も「ありそうでなかった」感じがして面白い。
株式会社Cyber now代表取締役社長・須田瞬海氏は、PR施作についてこのように述べた。
「個の時代」の象徴であるインフルエンサーという存在を上手く起用しながらも、しっかりとクライアントの意図を汲み取り、ユーザーが求めている情報へ編集可能なプロコンテンツにニーズがあるなと思ったんです。
デジタル発のメディアはいかにしてブランドと事業をつくるべきか? 新R25の挑戦と手応え | FEATUReS サイバーエージェント公式オウンドメディア
クライアント、インフルエンサーの持つ個性や魅力、そしてユーザーである読み手それぞれにメリットのある広告記事として仕上がっているのが新R25の強み。
クライアント→商品やサービスの魅力を適切に伝えたい
インフルエンサー→認知度や自己ブランドの強化
ユーザー→面白くてタメになる記事が読める。
それぞれ三者のニーズを満たしている。
読んでいて嫌悪感が全くなく、自然と商品やサービスの魅力がスッと入ってくる。それでいて、エンタメ性のある記事に仕上がっている。このバランス感というか、広告とエンタメ性を両立させる事は容易ではないだろうと思う。商品を紹介されている感じがあまりしないのに、結果として商品の魅力が大きく伝わってくる。今後のネット広告の新しいスタンダードというか、求められる理想形だと思う。
④情報のコモディティ化を克服している
誰もが情報を発信できる現代において、情報が爆発した時代だと言われている。特に、ハウツーはあらゆる媒体において溢れかえっている。従って、ノウハウだけの記事はコモディティ化の危険性を内包する事になる。
渡辺氏は以下のように語っている。
「新R25」もリリース初期から、「人を立てる」ということをずっと意識してきました。それは、たとえ同じ言葉やメッセージであっても、「誰がどんな文脈で言うか」で伝わり方に圧倒的な差が出るからです。
デジタル発のメディアはいかにしてブランドと事業をつくるべきか? 新R25の挑戦と手応え | FEATUReS サイバーエージェント公式オウンドメディア
新R25の場合、取材対象者独自の、人生経験や思い、キャリアについて迫る事で、記事としての独自性を確立していると考える。つまりその人の体験が持つオリジナリティに注目する事で情報のコモディティ化を避けているのではないだろうか。独自の経験を持つ本人の口から語るからこそ、リアリティ性があり、説得力のある主張が伝わってくる。そこにはドラマチックな要素と学びの要素がガッチリとかみ合ってて、非常に良質なコンテンツのように思える。新R25の発信する情報は、温度のある情報なのだ。
⑤Webメディアそのものにブランドがある
これも結構すごい。雑誌や本でなく、ブランド力を持つWebメディアは中々珍しい。「記事が面白い」と思う事はあっても、「このwebメディアが面白い」「このwebメディアが好きだ」と思う事は今まであまりなかった。
新R25と認知してもらうための、webデザイン?とかキャラクターがしっかりと作り込まれているのだと思う。例えば、インタビュー記事の写真に、取材者と一緒に映っているあの人形とか、赤を基調としたデザインとか、先述したようなチャット風UXなど。(新R25くん?名前は分からない)
以上が、私が考える新R25の凄さである。
〇最後に
以下に、本記事で書いた事をまとめる。
まとめ
新R25が好きな理由
①親しみやすさ
②前向きになれる
③面白い
④目新しさのある記事が読める
⑤多様な価値観を吸収できる
新R25がなぜ凄いと思うか
①独自のUX
②ポジショニングがうまい
③広告記事が面白い
④情報がコモディティ化していない
⑤webメディアそのものにブランド力がある。
これからも新R25の記事やyoutubeチャンネルを楽しんでいきたい。
本記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。