調布駅を探訪!深大寺温泉 湯守の里へ~
まだまだ残暑が厳しい日本の夏。立っているだけで汗がダラダラと流れる。
非常に不快で、少々苛立ちの感情が湧いてくる。猛暑でかいた汗を流し、心身ともにスッキリしたい。そう思い立ったが吉日。私は温泉へ向かう事にした。
私は温泉巡りが趣味である。
ネットでいくつかのスーパー銭湯・温泉を調べた。私は車を持っていない。なるべくなら電車で行ける場所が好ましい。そんな事を考えながらネットで色々と調べた。
今回は東京都調布市にある、深大寺天然温泉 湯守の里へ行くことにした。
〇調布駅に到着
JR京王線に乗って、調布駅に到着。温泉まで無料の送迎バスも出ているが、私は駅から徒歩で向かう事にした。街の景観を楽しみたかったからだ。徒歩の場合20分ほどで着く。
調布駅東口から出て、天神通り商店街を抜ける。天神通り商店街を抜け、信号を渡ると、大正寺の建物や、布多天神社などがそびえ立っているのが目に入る。
やはりお寺や神社というものは生で見ると、どんなものでも迫力がある。個人的な考えだが、夏の風景と寺や神社は親和性が高いように思う。
さて、更に進むと右手には桐朋学園大学のキャンパスがあった。夏休み期間だからかコロナで立ち入り禁止だからか、静けさのあるキャンパスであった。
温泉へ向かう道中、ご当地にしかない変わったスーパーを発見。私はマニアックな性分でして、こういう見たことのない看板のスーパーやらお店を見るとちょっと心が躍ってしまう。
夕焼けに川。夏らしい風景である。ここまで来ると、目的地である温泉はもうまもなくだ。
〇ついに深大寺温泉に到着
深大寺温泉は住宅街の中にあった。古風な佇まいが、温泉に入る前から期待感を高めた。
玄関口には兜。これまたオツである。ロッカーに靴を預け、ロッカーキーをフロントに預ける。さて、いよいよ湯処へ向かう。
湯処手前のロビーは広々としており、これまたレトロ。東洋整体、手もみ処などのマッサージサービスなども充実。
二階に通じる階段があったがひとまず後回し。とりあえず汗を早く流したいのだ。
〇温泉の感想
中には大浴場とサウナ。露天風呂は生い茂った木々竹の柵、岩垣に囲まれ、外の景色から隔絶されており、まるで山の中にいるかのような感覚を覚えた。非常に心休まる空間である。
大きな露天風呂に加えて、壺風呂が一つ、電気風呂、プロジェクションマッピングが施された風呂が一つ、水風呂が一つ。水風呂が露天スペースにあるのは実は少し珍しいのでテンションが上がった。加えて、首元まである深さの水風呂だったので、サウナで熱した身体を十分に冷やすことが出来て、爽快感抜群であった。
サウナ大好きな私は、今回はサウナと水風呂を6往復ほどした。水風呂に入ったときの気持ちよさを味わいたくて、ついつい何度もサウナに入ってしまう。そして水風呂に入った後、露天風呂スペースにあるベンチで、ほっと一息ついている時間が何より落ち着く。一時的にではあるが、あらゆるものから解放されて、ただただ身体をリラックスさせる時間というのは至上の贅沢である。いわゆる「ととのった」状態が局地に達するとその場から動けなくなってくる。笑 自然豊かな場所で心を落ち着かせるのは、本来的な人間の在り方なのかもしれない、などと思いつつ。
自然豊かな場所にある温泉は、セミの鳴き声などが近くで聞けて風情を感じることが出来るのが嬉しい。夏ならではの温泉の良さである。私は夕方から夜にかけて温泉に居たが、夜になると虫の鳴き声も聞こえてきた。
ここの温泉の特徴は、お湯の色が黒い事である。温泉案内によると、「フミン酸」によるものだそうだ。ミネラルが豊富で、効能が多く、疲れを取るのに有効と書いてある。
それはありがたい。
大体、1時間30分ほど入浴したところで風呂を出た。
風呂を出た後、先ほど気になった2階へと足を運んでみた。どうやらお手洗いとお食事処のようだ。あいにく空腹ではなかったので食事処を利用せず、温泉を後にした。
〇調布駅周辺の外観
温泉を出たころには、日が暮れていた。来た道を戻って帰路につく。
天神通り商店街には、ゲゲゲの鬼太郎のキャラクターの銅像があちこちにあった。
原作者である水木しげる先生は、50年以上調布に暮らしておりゆかりのある街なのだ。
天神通りを出るとPARCOとSEIYUがある。私は調布に行ったことがあまりなかったが予想以上に栄えていて少々驚いた。買い物するには困らない街であるし、交通の便も良い。
調布駅東口に通じる、調布百店街。なにやらディープな雰囲気が漂うというか、良さげな飲み屋さんがたくさんありそうな通りだが、外で酒を飲むことを自粛しているので、立ち入ることを諦めた。
アパレルショップは勿論、映画館なども兼ね備えている。
周囲には大きなビックカメラ。
パチンコや飲み屋、ファミレスが連なる。
〇調布はまた訪れたい魅力的な街
今回は、温泉に行くことが目的だったこともあり自宅を出る時間が遅かった。
調布周辺を探索するのに、十分な時間が確保できなかったのが心残りである。
少し歩いただけだが、私にとって調布は魅力的な街であった。次回は、深大寺に行きたい。
そして温泉好きとしては、近いうちに深大寺温泉にまた再訪したいと思う。
スーパー銭湯には珍しい、レトロで古風な温泉で非常に魅力的だった。日々消耗して疲れた体を癒してくれる、日常とは異なる居場所。
それこそが温泉の魅力なのだ。
最後まで読んで頂きありがとうございました。