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【マインド論 vol.7】絶望、人生の辛さはこう乗り越えよ

人生は困難がつきものである。私たちはそれを乗り越えて生きていかなければならない。しかし時としてその困難が重く、大きくて乗り越える事が出来ない時もあるかもしれない。そうした時、人々は絶望に陥ってしまう。

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本記事では、哲学者の論考を基に、「絶望」の乗り越え方について考えていきたい。

 

1.哲学者キルケゴールの「哲学」のはじまり

キルケゴールの父親は敬虔なキリスト教徒で、キルケゴール自身、外で友達と自由に遊ぶことが許されなかった。暗い少年時代を過ごし、やがて青年となったキルケゴールは、レギーネという女性と恋に落ち、婚約にまで至る。

が、しかし、彼はいきなり理由も告げず、その婚約を破棄してしまう。レギーネはもちろんの事、周囲は大騒ぎになったが、理由は結局分からずじまいだった。

 

やがて時が経ち、父親からこのような事を告げられる。

「私が若い頃、人生が色々とうまくいかず神を呪った事がある。だからお前の兄弟も早死にしたのだ。お前もどうなるか分からんな。」

当時(19世紀)の欧州は、まだ宗教の影響力が現代よりは強かった時代だ。

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宗教色の強い家に生まれたキルケゴールは、ひどくショックを受ける。「僕は父親のせいで神に呪われている。これじゃ普通の人生など送れるわけないじゃないか」

こうしてキルケゴールは深く絶望する。彼の哲学はここから始まった。

2.キルケゴールが定義した「絶望」

キルケゴールが定義した「絶望」とは、

 

1.絶望的状況なのにそれに気づいていない場合(知らぬ間に病気が進行しているような状態)

 

2.「神」への絶望(自分が不幸なのは神に身はされてしまったからだと考える絶望

 

3.絶望してなお自分自身でいようとする状態(理想の自分であろうとするために自分の意識次第で世界をコントロールできると考えられるマインドが必須。)が、それはただの思い込みにすぎず、実体のないものなのかもしれない

 

人間は絶望した時、自殺をしようとする。しかし多くの人間は死ねない。人間には「理想」がある。「理想」があるからそれを果たさずには死ねないし、そもそも理想があるから絶望するのだ。

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3.段階を踏んで、本来の自分へ

人間は3つの段階を経て、本来の自分へ到達する。

1美的実存

行動の理由が快楽を追求しているだけの段階。一時的には心的に満たされるけど、それが手に入らなくなった時、自己嫌悪に陥り、やがて絶望する。

2倫理的実存

「人間とはかくあるべし」というような自分の理想像に近づく為に生きている段階。しかしいつかは限界を迎え、壁にぶち当たる。自分の無力さを知り、絶望する

3宗教的実存

絶望の末に自分を神に預けるようになる段階。「信仰」を支えに神と向き合って初めて本来の自分の姿に気づくというのだ。そうして情熱をもって主体的に生きる事が必要なのだ

キルケゴールは絶望の乗り越え方を、神や宗教と関連付けて答えを導き出した。

4.可能性を導き出す

ここからは、現代に適した絶望の乗り越え方を、まとめてみる。

 あらゆる物事は、「自分にもできる」と思う事がカギである。

「自分には無理だ」「できるわけがない」と感じている事に対して取り組む事は余程の熱意がない限り不可能と言える。

希望を失うとは即ち、可能性を失うという事である。

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楽しさを感じさせると共に、具体的なプロセスを提示する事が、自分ゴトとして認知してもらえることに繋がる。

理想の姿を思い浮かべそれによって得られる事が可視化されれば自ずとやる気は出るだろうし、逆算してやる事も分かってくるので可能性も見える。

5.ターゲットの姿を具体的にせよ

〇〇に詳しくなりたいな~、こういうスキルが欲しいなと漠然と思っていると何をしたらいいか分からない。なので資格や検定をターゲットにすると何をやればいいのかが逆算して分かるし、合格した際、分かりやすい形で努力が報われたことが証明されるのでおススメ。

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6.人生はRPG

人生をRPGのようなものだと考えてみる。自分をメタ認知&客観視でき、辛いことがあってもゲームの演出だと思えばどうにかこうにかやっていけそうな気がする。敵(あなたにとって苦手な人)が現れた時に、「たたかう」「じゅもん」「にげる」「どうぐ」どれを選ぶかもあなた次第のゲームなのである。

仕事や勉強はゲームでいう所のレベル上げの作業だ。レベルが上がっていけば、ゲームがどんどん楽しく、自由になっていくように現実もまた同じなのではないか。

また、RPGでは弱いモンスターを倒しているだけでは経験値はやがてあまり入らなくなる。

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これは筋トレにも当てはまる事で、同じ重さのダンベルをずっと挙げているだけでは筋肉は発達しない。両者ともに、少しずつ自分への負荷を増やしていく事が自分のレベルupに繋がるのだ。

7.被害者意識に毒されない

現状に嫌気が差した時、取りうる行動は2つしかなくて、「現状を変える」か、「逃げるか」。

被害者意識に毒されていると、現状を改善できることに気づかず、唯々諾々と毎日の不満に従いつつ生きることになる。誰かに押し付けられて、今を生きているような錯覚を覚えるからだ。そしていつしか社会をひたすら恨むようになる。もちろん、今の社会システムは酷いところ、おかしいところもたくさんある。しかし、状況の好転を他者のみに依存するのは、期待値が低い。

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日常に不満があるなら何らかのアクションを自分自身で起こさないといけないなといつも思っている。自分の人生は自分にしか生きることができないし、責任はいつだって自分にある。換言すれば、色々なチャンスが眠っているということでもある。

8.悩みは新たなアイデアのヒント

自分の抱えている問題から目を逸らさず向き合うことで、良いアイデアが生まれる。軌道に乗れば、同じような悩みを抱えている人の為にもなるし、社会における幸福の総量が増えるだろう。やはり、被害者意識を持たず、能動的な姿勢を備えていると、何らかの行動に結びつく。

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もちろん1人の力ではどうにもならないこともある。社会構造というのは私が思っている以上に複雑であろう。が、しかし、自己憐憫に浸っているくらいならまずは何でも自分でやってみるというマインドが大事である。

9.メガネをかえてみる

かけるメガネによって見える世界が異なるように、各々が持つ思考や精神によって見える世界も変わってくる。

世界が明るく見えるのか、暗く見えるのか、はっきり見えるのか、ぼんやりと見えるのか。それはあなたの持つメガネ(=思考や精神)次第である。

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ネガティブに考えているが故に、結果もそれが反映されてしまう。どうせ失敗すると思って行動していると萎縮してしまい、パフォーマンスも低下してしまう。

自分の精神状態をいかにして好調に保つのか、一つの重要な課題なのだ。

10.最後に

絶望や現状の辛さ、というものは漠然とした姿で襲い掛かってくる。

問題の姿を明らかにすることで、その対処法も具体的に見えてくる。

そして、やはり前向きな姿勢で立ち向かっていく事が重要である。

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