生きる事のストレスの大半は、人間関係から生じると言われている。
しかし、人間は個人一人で生きていく事は難しい。人間は社会的な生き物だからだ。
従って、苦手な人と関わらなくてはならない場面は避けられないし、そうした機会に直面することも少なくないだろう。
本記事では、苦手な人と関わる上での考え方についてまとめてみようと思う。
1.他人は別人だと言う当たり前のことを、理解する。
生きていれば、当然嫌いな人だっているだろう。どうしても理解できず、嫌いになってしまう。それは自然な事であり、避けては通れない事だ。ではそういう人たちとどう関わっていくか。
まず、前提として他人はあなたと全く違うという事を念頭に置くべきだ。
育った家庭、受けてきた教育、触れ合ってきた人々、影響を受けた作品、趣味嗜好、とにかくその人を構成する色々な要素が人によって異なる。私たちは、同じ国に生き、一見似たような見た目をしているが、その実中身はそれぞれ違う。
具体的にどう関わるか。
2.他人はコントロールできないということを念頭に置く
1つめは「他人はコントロールできない」という事を知る事。「どうしてこういう風に考えられないのか」「なぜもっと〇〇してくれないのか」と不満に思うこともあるだろう。が、その人はその人の価値観や思考に則って生きていて、あなたがそれを変える事は難しい。あなたが逆の立場でも同じことのはずだ。で、あるならば、向き合い方を変えるべきだ。「他人」はコントロールできないが、「自分」ならば意識次第でいくらでもコントロールできるはずだ。
その人の人格や行動に不満があるならば、距離を置くのが一番である。それがお互いにとっての最善策。
気が済まないのなら、一度そのことについて注意してもいい。それでそのことを修正してもらえればラッキーくらいのスタンスで。
3.怒りっぽい人への対処法
Aさん「なんであなたはすぐ怒るのか。感情的な人間はバカげているから、性格を変えたらどうだ!」
Bさん「あの人はちょっと怒りっぽいな。まあそういう人なんだろう。関わるのは必要最低限にしておこう。」
Bさんのようなマインドを持ってほしい。そのうえで次に紹介する対処法を取れるとベストだ。


4.能動的に問題と向き合う事
人を嫌いになる要因の1つとして、「感情を振り回されること」によって嫌いになるという事が考えられる。
心無い発言をされたり、理不尽な扱いを受ける事もある。そうした時、「悪口に対しては気にしないようにするor言い返す」などのルールを決めていたり、「理不尽な扱いに対しては、黙っているだけじゃなくて、具体的に不満な点を述べる」など決めておけばいい。
人の行いや人格を変える事は出来ないが、対人関係における問題そのものに関しては、解決を試みても良い。
思うに、何か問題があったときにただ受動的でいると大きく不満が残ることが多い。対して、自らその問題に対して首を突っ込んでいけば、そのもやもやは小さい。世の中、我慢する人が多いので、向こうも言ったもん勝ち、やったもん勝ちで、攻撃してくることが少なからずある。そういう時に、何らかの形でカウンターパンチをくらわしてやればいい。これは私のスタンスだ。
1つ知っておいてほしいことがある。
世界的に有名な自己啓発書「7つの習慣」に、人間はあらゆる事象に対して反応を選ぶことが出来る、という旨の事が書いてある。
他者から悪口を言われたとして、そのまま受け取ってただ悲しむor怒るだけか、この人のせいで気分を台無しにするのはやめようと無視するのか、あるいは言い返すのか。あくまで、どう反応するのかはあなたに委ねられている。能動的か受動的か。
5.最後に
嫌いな人、苦手な人と関わる上では自分の姿勢や心構えの工夫が大切となってくる。
上手に関わって、人生をなるべく楽しく生きていたいものである。