【ナンパ日記0日目】性欲に憑りつかれた非モテ男
男。22歳。大学四年生。彼女ナシ。非モテ。モテ期をあと3回残している男。
私は生まれてこの方モテた事がない。ほんとビックリするくらい、悲しいほどにモテない。世の中の恋愛の構造たるものをあまり理解していない。
このまま社会人に突入すると、いよいよまずい気がする。社会人は仕事に追われ、出会いも少ないという。
私は、このまま一生モテずに人生を終えるのか。そう思うと、言いようのない焦燥感がこみあげてくる。
というか、女は本当にこの世に存在するのか?
1.私の非モテエピソード
①小学校
小学校の頃は、あまり人と関わる事が得意でなく、大半の時間を近所の図書館で過ごした。
好きな子がいても、自分から話しかけることもなくただただちょっかいを出すだけ。
小学生男子にありがちなことだ。年齢的な面もあってもまだ可愛げがあったのかもしれない。
②中学校
中学生になってからは思春期という事もあり、コンプレックスが肥大し、それがおかしな方向へ向かうこととなる。
私はクラスの中でいわゆるイケてない男だった。クラスの人気者に対して、迸る対抗心と嫉妬心をむき出しにしていた。
私はとにかく、クラスカーストに組み込まれるのが嫌だった。生まれ持った顔の良し悪しで、クラス内における地位を勝手に決められてたまるか、と。
私は、クラスの「一匹狼ポジション」を目指した。勉強も運動もできるけど、誰ともつるまないポジション。顔で目立つことが出来ない代わりに、能力で目立ってやろうという魂胆だ。
結果どうなったか。当然モテるはずがない。笑
中学校におけるモテ要素の順位は、
1.顔
2.不良要素
3.クラスメイトに人気があるかどうか
であるからだ。(私の偏見だが)結果として、私の心は歪みに歪んだ。とにかく自分の能力を高めてモテ男をねじ伏せてやるぞ、と。それだけしか考えていなかった。
しかし、しかしである。なぜかイケメンは勉強も運動もできるのだ。
結果として私は努力の仕方を間違えていたといえよう。
③高校
私は、英語科の高校へ進学した。一般的に英語科は女子の割合が圧倒的に高い。御多分に漏れず私の通っていた学校もそうで、およそ男女比は2:8であった。
クラス35名中、男子は6~7名で女子は28~30名。
いわば、男性は希少のある存在で必然的に彼女は出来やすい環境。
そんな高校に居たにも関わらず、私は彼女が一人もできなかった。
伝説の大記録といえよう。だめだこりゃ、ちゃんちゃんでは済まない話である。
では私は何をしていたかといえば、中学の後遺症を引きずっていたのである。
そう、孤高の一匹狼を目指す作戦。
今思えば、あの環境下においては殊更鼻息を荒くして目立つ必要性もなかったが、当時の私はバカすぎたのでひたすら机に向かって勉強をしていた。
恋愛経験を積むべきである華の高校時代。そしてそれにうってつけな環境。
私はそれを楽しむこともなく、3年間を終える。
④大学
高校の延長線上。モテるわけがない。なぜか彼女が一人できるもすぐ別れる。
基本的に一人で趣味に没頭するか、中学時代の友達と遊んでいて、女と会う時間も少ない。
2.高田馬場での徘徊
時を今に戻す。
ある日、私は近所のスーパーで買い物をしていた。
最中、居てもたってもいられなくなった。私の愚息が雄叫びを挙げていたのだ。
性欲というものは無慈悲なものである。いくら理性を総動員したところで内なる獣を抑え込むことは容易ではない。
「よし、ピンサロに行こう。」そう決心し、駅へ向かい自転車に乗った。
道中、私は本当にイクべきか、否、行くべきか決めかねていた。
今まで何度も性欲の勢いに任せてピンサロに行き、賢者タイムで金銭の損失を悔いてきた。
所持金も少ない。そのうえこれを後何回繰り返すのだろう。終わりがないではないか。
そうした思いが車中、堂々巡りする。
高田馬場駅に到着して以降、山手線に乗り換える前に駅周辺をぐるぐるする。
悪魔:「ピンサロに行ってスッキリしちゃえよ。お金なんか後で稼げばいい。女にだってそのうちモテるさ。」
天使:「ダメだよ!必死に稼いだお金なんだから、大切に意味のあることに使わなきゃ!」
脳内で両者が言い争いをしている最中も、獣の暴走は止まらない。いまにも檻を破壊しそうな勢いである。道を歩いている女性全てが魅力的に見える。
ああやばい。だめだ。
とりあえず一回落ち着こう!近くにあったトイレに駆け込み、動画を開き自分で慰めた。
ひとまず冷静になり、ピンサロに行くのを止めた。ラーメン食って帰宅。
一体俺は何をやっているんだ・・・?モテないことはこんなにも惨めなのか?と、帰路につきながら私は虚無感に襲われた。
3.性欲は苦しい
性欲は苦しいものだ。理性で抑制することは困難で、発散することも非モテ男にとっては少々ハードルが高い。お金もかかる。
でも、モテたい。とにかくモテたい。それはもうDNAに自動的にインストールされている本能的機能なので致し方ないのである。
欲しいものは自分で掴みに行くのが世の常である。自分で女の子に声をかけ、出会いを開拓していくーーー。
非モテ男は悲壮な覚悟を決めた。
4.最後に
という事で、次回以降どこかのタイミングで私のナンパ日記を更新していこうと思う。
100日後にナンパで彼女ができる非モテ男。になることを信じて。笑