今や、人間の生活に大きく浸透したSNS。性別や年齢を問わず多くの人間が利用している。
SNSを介して一度に多くの人と交流する事が可能となり、そこで友人や恋人を作ることももはや珍しくない。
また、利用が盛んになった昨今ではインスタグラマーと呼ばれるインスタにおける広告塔のような仕事も生まれている。
しかしそれと同時にSNSは現代社会における大きなストレス源の1つだ。
マーケティングリサーチ会社のアスマークの調査によれば、SNSユーザーの30.4%が疲れを原因として利用する事を中止もしくは退会している。
恐らく、ほとんどの人は楽しむためにSNSを始めたはずである。
しかし、いつしかそれがストレスに変わり始めるのだ。
私も、TwitterとInstagramのアカウントを削除しSNSを止めた。
あくまで、体感的ではあるストレスは大きく軽減されたように思う。
今回の記事では、SNSを使う事による生じるストレスの原因について考えてまとめてみようと思う。
1.他人との比較
恐らくこれがストレスの原因の代表格ではないだろうか。
SNSを使用しているのであれば、必ず一度は経験したことがあるはずである。
一度ならずとも、あらゆる場面で起こりうる事だ。
恋人の有無、生活の充実具合、仕事の進捗状況など・・・。
人間の幸福は表層的には判断し得ないのだが、私たちはついついSNSの投稿を見て自分と比較してしまい落ち込んでしまう事がある。
加えて、生活のキラキラした部分や皆に見せたい写真を載せるのが主流なので、そうした事が起こりやすいのだ。
例えば私の場合だが、アルバイトで嫌な思いをした日、帰り道で何気なく開いたインスタのストーリーに友人カップルの写真がアップされている時なんかは無性に悲しくなった。
今思えば、バカバカしいが生活の一部を見ていちいち羨んだり、自分の生活は惨めだ・・・。と思ったりもした。
SNSを見ながらも比べるな、というほうが無理だろう。
SNSには向いている人と、そうでない人がいる。上手に距離を取れる人や、上手くフィルターにかけながら使用できる人は恐らく向いている。
無意識にストレスを感じながらも、続けている人は向いていない可能性が高いのではないかと思う。
2.自分を偽ってしまう
リアルでの知り合いと繋がっている場合、他者から見られている自分を意識してしまう。素の自分を出せず、精神的な疲れが出てしまう恐れがある。
匿名アカウントでネット上のユーザーだけと繋がっている場合、そのようなストレスは少ないが。。。
人間には承認欲求がある。誰かに認めてもらいたい、凄いと思ってもらいたい。
そうした欲求は程度に差があれど、誰しも持っている。
それが時として、肥大してしまう事がある。
イケてる自分を演出するために、どこかへ行く、高いものを買う。
それは、自らが欲するものではなくSNSの写真用のアイテムでしかない。
即ち、目的と手段が入れ替わってしまっている。非常に虚しい事だ。
と、まあ偉そうに書いてきたが且つての私もそうだった。
古着屋に行っては、おしゃれだと思った服を買って、SNSにアップする。
そこまで好きではないが、おしゃれだと感じた曲をスクショして、インスタのストーリーにアップする。
そのような事を行っていた笑
3.時間の浪費
何となくダラダラと見てしまったり、さっき閉じたばかりなのにまたすぐアプリを開いてしまう。こんな経験はないだろうか。いやあるはずだ。(反語表現)
人生の全ての時間を生産的なものにせよ、などといった事は到底思わない。
しかし、累計すると比較的長い時間をSNSに費やしている。
MMD研究所が発表した、2019年版:スマートフォン利用者実態調査の結果によると、
男性の10代は「3時間以上4時間未満」20代~30代は「2時間以上3時間未満」
女性の10代~30代は「3時間以上4時間未満」であった。
その時間の内、一部でも何か他の事に使えば自分の人生が違った方向に変わるのではないか。
4.嫌な情報が入ってくる
誰かが誰かに怒っていたり、芸能人のスキャンダルについて批判したり、
政権批判や、その他誹謗中傷などなど・・・。
そうしたものを見ていると、知らず知らずのうちにストレスを感じる事がある。
知らぬが仏。臭いものには蓋をせよ。
世の中知らなくていい事もたくさんある。
5.情報過多な社会から身を守るという事
今の時代、とにかく情報過多なので目的を持って情報収集しないと、自分が飲み込まれてしまう。そして、受動的が故に自分が知らず知らずのうちに、情報に飲み込まれている事も意識できないのが中々厄介である。
自分に都合の良い情報だけ収集するのもアレかもしれないが、憂鬱な気分になるくらいなら自分が気持ち良いもの、必要なモノだけ情報を吸収する方が幾分マシというものだ。
特に今は、世界がコロってしまい、デマが飛び交ったり他人へのヘイトが叫ばれているような時代だ。そうした情報から自分の脳と精神を守らなければいけない。
6.自分の人生を生きるという事
つまるところ、これである。
SNSで凄い人を見て焦ったり落ち込んだり、自分を偽って振る舞っても、そこにはただただ虚無が残るだけである。
月並みな表現だが、とにかく自分の人生を楽しめばいい。
SNSがあなたの人生を彩る為の手段となればやればいいし、そうでなければやめるべき。
情報過多な社会から身を守りましょう。